2008年にシェイク・マンスール氏がクラブのオーナーに就任して以来、マンチェスター・シティはイングランド国内では多くの成功を収めているが、プレミアリーグの強豪はいまだにチャンピオンズリーグ初優勝を待ち続けている。
ロベルト・マンチーニ、マヌエル・ペジェグリーニ、ペップ・グアルディオラといった名指揮官が、タイトル獲得に向け巨額の資金を投じているのにも関わらずだ。シティは過去にヨーロッパのトロフィーを獲得したことがあるのか、国外での成績はどうなのか、『GOAL』が見ていく。
マン・Cはヨーロッパでトロフィーを獲得したことがあるのか?
マンチェスター・シティはこれまでヨーロッパカップやチャンピオンズリーグを手にしたことはない。彼らが最後に国内大会以外の主要なタイトルを手にしてから50年以上が経過している。
過去10年間で5つのプレミアリーグタイトルを獲得し、現在はもう1つのプレミアリーグ優勝を目指している。グアルディオラは2024年までの契約の中で、その流れを変えることを望んでいるが、シティのボスとして最後に欧州トロフィーをもたらしたのは、伝説的なジョー・マーサーのままである。
彼は1969-70シーズン、ジョー・コリガン、ウィリー・ドナチー、コリン・ベル、スタン・ボウルズ、フランシス・リー、マイク・サマービーといった象徴的な選手を擁するチームでその偉業を達成したのである。
1969年にFAカップを制したシティは、翌シーズンのカップウィナーズカップを順調に勝ち進み、ウィーンで行われる決勝戦に臨んだ。
1回戦はアスレティック・クラブに6-3、2回戦はベルギーのリールセに8-0、準々決勝はアカデミカに1-0、準決勝はシャルケに5-2と大差をつけての勝利であった。
決勝ではポーランドのグールニク・ザブジェと対戦し、ニール・ヤングの先制弾とリーの43分のPKで2-1と勝利したが、プラター・スタジアムの観客はわずか7968人であった。
マン・Cの欧州での成績は?
大会 | 出場回数 | 試合数 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
チャンピオンズリーグ | 12 | 101 | 56 | 17 | 28 | 204 | 118 |
UEFAカップ/ヨーロッパリーグ | 8 | 52 | 28 | 13 | 11 | 84 | 51 |
カップウィナーズカップ | 2 | 18 | 11 | 2 | 5 | 32 | 13 |
1998-99シーズンに3部リーグに沈んだシティは、カップウィナーズカップを掲げてから急成長を遂げ、長い道のりを歩んできた。
2003-04シーズンには、1979年にUEFAカップの準々決勝に進出して以来の復帰を果たし、2011-12シーズンにはチャンピオンズリーグに参戦、プレミアリーグの初タイトルを獲得した。
当初は大陸のエリートの中で遅々として進まなかったが、2015-16シーズンにCL準決勝へと進出し、レアル・マドリーを相手に苦杯をなめた。
グアルディオラは3シーズン、CLではリヴァプール、トッテナム、リヨンの前に敗れ、2020-21シーズンまで決勝にたどり着けなかった。
昨シーズン、ポルトのエスタディオ・ド・ドラゴで行われた決勝では、チェルシーと対戦。カイ・ハヴェルツに唯一のゴールを決められ、シティはまたしても国内のライバルの前に涙をのんだ。


