マジョルカは26日のラ・リーガ第26節、本拠地ソン・モッシュでのバレンシア戦を0-1で落とした。先発フル出場を果たしたMF久保建英は、そのプレーぶりをスペインメディアに取り上げられている。
キックオフから4分後にDFガブリエウ・パウリスタの強烈ミドルを許したマジョルカは、その後に久保を中心とした攻撃を披露。古巣ヘタフェの前指揮官、ボルダラス監督が率いるチームが相手なだけに、厳しいタックルによって何度も倒されることになった日本人MFだが(15分には抗議のためにイエローカードを受けた)、それでも尻込むことなく右サイドだけでなく左にも顔を出しながら、前へ、前へと進んでいき、積極的にシュートを放ってスルーパスも出した。だがマジョルカは最後までゴールを奪えず、2連敗を喫している。
この試合の久保の存在感は、スペインメディアにとっても別格だった。例えば一般紙『エル・パイス』の電子版では、試合レポート記事で次のように記している。
「クボはバレンシアの守備を揺るがし続けた。ベルメジョネス(マジョルカの選手たち)の中で最も優れていた彼は、利き足とは逆のサイドを守るフォルキエ、カバーが遅いアルデレテが空けた亀裂を徹底的に突き続けている」
「日本人は何度となくアウェーチームの守備ブロックをこじ開けて、パスを通していった。それはもう何本通していったが、チームメートたちはプレーを的中させられず。ジャウメ・コスタはママルダシュヴィリを眼前にシュートを放つだけだったが、左足で確実に打とうとして失敗した」
その一方で『アス』電子版の試合レポートでは、久保がバレンシアがこの試合で犯した21回のファウルの内、10回も標的になったことが強調されていた。
「タケ・クボはベルメジョン(マジョルカ)を目覚めさせた者だった。が、少しずつそうではなくなっていった。バレンシアの選手たちは打撃を加えることで彼を止めていったからだ。日本人は10回のファウルの標的となり、その内3回ではイエローカードが出ることとなりブライアン・ヒル、アルデレテ、イライクスに対して提示されている」
また『アス』はこの試合の採点で、久保に対して3点満点をつけた。同点数はゴールを決めたG・パウリスタに並びこの試合最高タイで、マジョルカ内では単独最高となる




