マジョルカは26日にラ・リーガ第26節、本拠地ソン・モッシュでのバレンシア戦を0-1で落とした。MF久保建英は先発フル出場を果たしている。
ソン・モッシュでは2連勝中で、ホアキン・カパロス監督以来が2012年に達成して以来の同一シーズンでの3連勝を果たしたいマジョルカ。ルイス・ガルシア・プラサ監督は4-2-3-1のシステムで、久保をいつも通り右サイドハーフとして起用している。
試合は、今季ラ・リーガを代表するゴラッソの一つの誕生から幕を開ける。キックオフから4分後、ゴールから約30メートルの位置でセカンドボールを拾ったガブリエウ・パウリスタが右足を一閃。軌道が予測不可能な強烈なブレ球が枠内右に収まり、バレンシアが先制した。
対するマジョルカは久保が精力的なプレーを披露し、フィニッシュフェーズのプレーを一手に引き受ける。古巣ヘタフェの前指揮官、ボルダラス監督率いるバレンシアが相手なだけに、厳しいタックルによって何度も倒されることになった日本人MFだが(15分には抗議のためにイエローカードを受けた)、それでも尻込むことなく右サイドだけでなく左にも顔を出しながら前へ、前へと進んでいき、積極的にシュートを放ってスルーパスを出した。前半、久保は4本のシュート(その内枠内1本)を記録するなどマジョルカの攻撃で最も目立っていた。
後半、マジョルカは51分に久保の絶妙なスルーパスからジャウメ・コスタが絶好機を迎えたもののシュートを決め切れず。同点に追いつけないまま時間だけが経過していく。ルイス・ガルシア監督は62分にマフェオとアンヘルをジオ・ゴンサレスとアマトに代え、また71分にはアントニオ・サンチェスとダニ・ロドリゲスとの交代でセドラルとイ・ガンインも投入。さらに77分にはサルバ・セビージャをストライカーのアンドン・プラッツと代えて攻勢をさらに強めた。
久保とイ・ガンインが同時にピッチに立ったマジョルカは、彼らを攻撃の組み立て役としながらファイヤーフォーメーションのように前線に選手を並べてゴールを目指したが、それでもバレンシアのゴールを割ることはできず。結局、1点日ビハインドのまま試合終了のホイッスルを迎えることになった。
ベティス戦に続いて土をつけられたマジョルカは、勝ち点26で暫定16位につけている。




