セリエAは20日に第21節が開催され、ミランが敵地でウディネーゼと対戦した。
リーグ4連勝を目指すミランは、32分にテオ・エルナンデスの左サイドからの折り返しをロフタス=チークが押し込んで幸先良く先制する。
しかし、直後にアクシデント。ミランのGKメニャンがウディネーゼサポーターからの人種差別チャントを主審に訴えて試合続行を拒否。主審も即座に受け入れ、試合は中断されることに。
チームメイトやウディネーゼの選手たちにも慰められたメニャンは、10分後に試合に戻ることを決断。スタジアムからはブーイングが鳴り響くという異様な空気感の中、再開された。
試合はその後、調子を落としたミランが逆転を許す展開に。それでも83分にヨビッチの得点でスコアを振り出しに戻すと、90+3分にオカフォーが劇的な決勝点を奪取。人種差別に負けなかったミランが、4連勝を達成している。
試合後に『Sky Italia』のインタビューに応じたGKメニャン。中断を要求したときの様子を詳細に説明しながら、人種差別反対を強く訴えている。
「最初のスローインでボールを取りに行ったら、『サル』と呼ばれるのが聞こえたんだ。でも、何も言わなかった。そしたらまた呼び始めたから、ベンチに助けを求めた。こんな状況でサッカーはできないと言ったんだ」
「このようなことは、僕や他の選手にとって初めてのことじゃない。こういうことは声にして言う必要がある。無知な人たちだよ」
「ファンは声援を送るためにスタジアムに集まるんだ。もしかしたら野次を飛ばすためかもしれないけど、こういうことはサッカー界ではあってはならないこと」
「僕たちには素晴らしいクラブがあり、とても強力なグループがあり、家族だ。みんなが僕を支えてくれた。だからこそ、試合に勝ちたいという気持ちをより強く持ってフィールドに向かった」
「(差別への)正しい返事は、勝つことだからね」
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