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「ヘンリーすごくなかった?」相馬勇紀も興奮。望月ヘンリー海輝が示した圧巻パフォーマンスと成熟

FC町田ゼルビアの若き日本代表DF望月ヘンリー海輝は格の違いを見せつけたようにさえ感じさせた。15日に行われた天皇杯準決勝。スコアレスで90分を終えると、103分に林幸多郎が価値ある先制点を町田にもたらす。さらに109分にも相馬勇紀の折り返しをオ・セフンが沈め、町田が2-0と勝利している。

確たるヒーローが生まれた一戦でも最も目立ったのは望月の出来。決定的なシュートチャンスを防いだのはもちろん、マルセロ・ヒアンとの激しいマッチアップでも圧倒。本職ではないながらCBとして完璧なパフォーマンスを見せ、試合後に相馬勇紀が真っ先に駆け寄ったのも望月だった。

相馬は報道陣を前に「ヘンリーすごくなかったですか?」と顔をほころばせ、「まだ若いしポテンシャルは本当にすごい」と太鼓判を押す。

「あいつとは同じユースチーム出身で仲もいいですけど、誰でも止めちゃうときと、『あれ、今日ヘンリー自信なさそうだな』ってときがあるんです。今日、スーパーヘンリーが戻ってきたので、決勝でも全部止めてくれるんじゃないですか」

それでも、望月は平常心だ。報道陣が興奮気味に質問を重ねても「高さやカバーに関して求められていた役割は果たせたかと思います」と冷静。日本代表活動やクラブでの練習によって日々研鑽を積めているとし、「試合でも練習でもトップレベルの選手を相手させてもらってましたし、普段の練習でも相馬くんとかそういう人たちを相手にした結果が、今日のいい結果につながったのかなと思います」とまとめた。

ほとんど完璧なパフォーマンスに“スーパーヘンリー”と相馬は評したが、望月は「今日の試合で言えば良かったのかなと思いますけど、それを平均的に出していくことが成長」と改善を求める。

現在は日本代表も活動中で先日のガーナ戦(2-0)もチェックしていたと明かす望月。「身体能力の高い選手に対しても、上回っていった結果2-0になった。あの場でそれを発揮できるのはすごいと思いますし、それも自分も呼ばれた際はそういう風にやれるように常に頑張っていきたいなと」と話す。

優勝にあと一歩と迫り、タイトルが自身の評価を高め日本代表にもつながるが、望月は「自分としてはあまり意識していない」とやはり変わらない姿勢を保つ。

「あくまで結果的に呼ばれるか呼ばれないかというもの。目の前の試合でまず勝利を目指し、タイトルを取ることが一番という考えですね」

さらに、一皮むけた感のある24歳望月ヘンリー海輝。どこまで行くのか期待は高まるばかりだ。

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