明治安田J1リーグは21日に第21節が行われ、FC町田ゼルビアと鹿島アントラーズが対戦した。
今季はなかなか勝ち点を伸ばしきれずに9位につける町田と、鬼木達新体制で苦しい時期も乗り越え首位を走る鹿島。勝利がほしい両チームが町田GIONスタジアムで激突した。町田では古巣対戦となる昌子源と相馬勇紀らが、鹿島では得点ランキングトップを走るレオ・セアラが先発入りしている。
試合は序盤から両チーム積極的に入ったが、6分に町田が先制に成功。GKのロングキックを望月ヘンリー海輝が競り勝つと、鹿島DFが処理に戸惑った隙を見逃さなかった相馬勇紀が冷静にネットを揺らしている。ホームチームが大きなリードを奪った。
リードを許した鹿島はその後もボールを握り、25分にターレス・ブレーネルがボックス内で決定機を迎える。しかし、次のゴールも町田だった。左サイドのスローインから下田北斗が精度の高いクロスを送ると、岡村大八がヘッドで流し込んでいる。ホームチームが効率的に、相手を突き放す。町田は得意のセットプレーなどから終盤にも決定機を作ったが、3点目とはならず。それでも2-0で前半を折り返した。
2点を追いかける鹿島は、後半頭から3枚替えを敢行して状況の打開を図る。50分には、鈴木優磨の強烈なミドルが枠のわずか左へ外れた。その後も選手を入れ替えながら前に出る鹿島だが、町田の堅守を崩せない時間が続いた。
それでも攻め続ける鹿島は84分、ボックス内で鈴木優磨が倒されてPKを獲得。これをエースが自ら豪快に蹴り込んで1点差に詰め寄ることに成功した。さらに後半アディショナルタイム、知念慶のヘッドが枠をとらえたものの、ここはGK谷晃生のファインセーブに阻まれた。結局反撃は及ばず、2-1で町田が勝利している。
この結果、町田は連勝で勝ち点を31まで伸ばすことに成功。首位・鹿島は今季6敗目、勝ち点41のままとなった。
