ローマとチェルシーは、ベルギー代表FWロメル・ルカクの移籍成立に向けて選手に減俸を要求しているようだ。
今夏の去就が大きな話題となっているルカク。当初は昨季もレンタルで加入したインテルへの移籍が濃厚とされたが、宿敵ユヴェントスとの接触によって交渉をストップしたことが伝えられた。しかし、そのユヴェントスへの移籍も実現しないまま、移籍市場閉幕は間近に迫っている。
イギリス『イブニング・スタンダード』によると、チェルシーは今夏の移籍市場で3500万ポンド(約65億円)程度での放出を望んでいたが、移籍期限が迫っていることやFFPを考慮してレンタル移籍も検討せざるを得ない状況に。そして、現在はローマと交渉しているようだ。レンタル料など、クラブ間での話し合いは大筋で合意に達したとも伝えられている。
しかし、ルカクの給料がネックとなっているようだ。ベルギー代表FWはチェルシーと2026年までの契約を結んでいるが、年俸換算でクラブ最高給の1700万ポンド(約31億円)を受け取っているという。ローマ側は最大でも700万ポンド(約13億円)までしか提示できず、またチェルシー側は年俸の一部を負担する気もない模様。そのため、選手へ減俸を受け入れることを要求しているようだ。なおチェルシーは、残り3年間の給与すべてを減額することを望んでいるという。
同メディアは「最後のステップは、減俸を認めて移籍を進めるためのチェルシー、ローマ、ルカクによる三者間会議だ」と指摘。移籍成立には、ルカク側の決断が決定的になると分析している。今後の動向に注目だ。




