インテルは、ベルギー代表FWロメル・ルカクの態度に苛立ちを募らせているようだ。
2020-21シーズンにセリエA優勝の立役者となると、2021年夏に古巣チェルシーへ復帰したルカク。しかし苦しい1年を過ごした後、昨夏にはレンタルの形でインテルへと戻ってくると、ケガなどもあったが公式戦37試合で14ゴール7アシストを記録していた。
そんな30歳FWは、レンタル期間が満了してチェルシーへと戻ることに。しかしトップチーム選手の合流日に姿を見せなかったことが伝えられるなど、去就には大きな注目が集まっている。また『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、インテル側はチェルシーとの交渉を再開しており、完全移籍に向けて移籍金3500万ユーロ+ボーナス500万ユーロ(最大約62億円)にオファーを増額する予定だと伝えていた。
しかし、数週間獲得のために努力を続けてきたインテルは、ここ数日間のルカクの態度に苛立ちを募らせているという。移籍専門記者ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、ルカクは以前からインテルへの移籍希望を公言してきたものの、インテルの監督やチームメイトたちに何の連絡もない模様。さらに、宿敵であるユヴェントスと交渉していることが発覚したようだ。
同氏によると、以前にはユヴェントス移籍はないと発言していたルカクだが、弁護士を通じて話し合いを行ったという。宿敵への移籍にもオープンなようだ。ユヴェントス側は8月4日にまでにFWドゥシャン・ヴラホヴィッチの売却が成立した場合のみ、移籍金3750万ユーロ+ボーナス250万ユーロのオファーを提出する予定。チェルシーは早期の決着を望んでいると伝えられている。
そしてユヴェントスとの話し合いは、インテル側の反感を買ったようだ。ディ・マルツィオ氏は、インテルは最終的にチェルシー側の要求を満たすことができるとしつつも、「今後数時間内にルカクが別の態度を示さなければ獲得を見送る可能性も否定できない」と指摘している。今後の展開に注目だ。
