Luis SuarezGetty

スペイン出身選手唯一のバロンドール受賞者ルイス・スアレス氏が死去、バルセロナやインテルでプレー

元スペイン代表FWルイス・スアレスが9日、死去した。88歳だった。

ガリシア州で生を受けたルイス・スアレス氏は、最優秀選手賞バロンドールを受賞した唯一のスペイン出身選手。1953年に地元クラブのデポルティボでデビューを果たすと、直後に移籍したバルセロナ(1953〜61)でラ・リーガ、スペインカップを2回ずつ制し、1960年にレアル・マドリーの故フレンツ・プスカシュ氏を抑えてバロンドールの栄誉に輝いた(同じくレアル・マドリー所属で2回バロンドールを受賞した故アルフレド・ディ・ステファノ氏もスペイン国籍を所有していたが、同氏はアルゼンチン出身)。

また1961〜1973年にはイタリアでプレーし、インテル(1961〜70)、サンプドリア(1970〜73)に所属。インテルでは3回のリーグ優勝と2回のチャンピオンズカップ優勝に貢献し、その後に移籍したサンプドリアでスパイクを脱ぎ、それから指導者のキャリアをスタートさせた(クラブでの通算成績は627試合158得点)。またスペイン代表としては32試合13得点という記録を残し、1964年のEUROで優勝。ワールドカップ以外の勝ち取れるタイトルはすべて手にした。

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監督としてのルイス・スアレス氏は1980〜88年にU-21スペイン代表を指揮して、同年代のEURO優勝を達成。1988〜1991年にはフル代表も率い、1990年イタリア・ワールドカップに臨んだ。スペインでも愛された同氏だったが、その人生の半分以上をイタリアで過ごし、同国でも敬意を集める存在だった。

ルイシートという呼び名で愛されたルイス・スアレス氏の訃報を知らせた古巣インテルは、次のような言葉を記している。

「唯一無二のタレントで、偉大なインテルのファン。素晴らしい10番であり、私たちのクラブカラーをイタリア。欧州、世界の頂まで導きました。『何をすればいいのか分からないならば、スアレスにボールを渡せばいい』。チャオ、ルイシート」

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