スペインは14日、ワールドカップ(W杯)欧州予選グループB最終節、ホームでのスウェーデン戦に1-0で勝利して本戦出場を決めた。ルイス・エンリケ監督は試合後、ここ最近の中で最も重圧を感じていた一戦であったことを告白している。
第8節までスウェーデンにグループB首位の座を明け渡していたスペインだが、第9節でスウェーデンがグルジアに敗れて勝ち点1差で首位に立つと、この直接対決では途中出場のモラタが86分にゴールを決めて本戦出場の権利を手にした。
試合後、スペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューに応じたL・エンリケ監督は、次のような感想を述べている。
「私が一番喜んでいる? そうかもね。素晴らしい日になったよ。チームは苦しむことになったが、しかし選手たちは自信を持っていたし、彼らにふさわしい褒賞を手にした。そう、この結果は今日だけなく、今日までにこのチームにやって来た全員のおかげだ。全員のおかげで、私たちは次のW杯にも参加することができるんだよ。率直に言って肩の荷が下りたね」
「重圧は厳しいものがあった。EUROやネーションズリーグよりも大きな重圧を感じていたよ。歴史的に獲得し続けているものであるならば、重圧は増えるもものだ。私たちは心理面でもしっかりと働き、選手たちに必要なだけの自信を植え付けようと試みたんだ」
L・エンリケ監督はその一方で、スペインが一回でつまずけば、すぐ批判に晒される代表チームであることも強調。その例えとして、1980年代に公開された映画を引き合いに出している。
「1試合でも負ければ『カニバル・ホロカウスト(食人族)』が再上映されることになる。あれはかなり不愉快な映画だよ。私たちは重圧に慣れているが、メディアには良い雰囲気をつくってもらいたい。それは全員の恩恵になるからね」
「私たちは目標を達成した。(W杯本戦で)うまくいくかどうかは分からないが、しかしピッチで全力を尽くすよ。若手とベテランのチームで、良い形でW杯にたどり着きたいね」
