現地時間25日、カラバオカップは3回戦が行われ、遠藤航の所属するリヴァプールはホームのアンフィールドにウェストハムを迎えた。
メンバーを固定することの多かったスロット監督だが、ここでターンオーバーを採用。ファン・ダイクやソボスライ、マクアリスター、ルイス・ディアスらがベンチスタートとなり、遠藤、カーティス・ジョーンズ、クアンサー、キエーザ、ブラッドリーらが先発メンバーに名を連ねた。
ディフェンディングチャンピオンとして初戦で負けるわけにはいかないリヴァプールだが、大幅なターンオーバーの影響か立ち上がりはウェストハムにチャンスを作られてしまう。
18分、カウンターから右サイドのボーウェンが逆サイドに展開すると、受けたサマービルはエリア内で止められるが、こぼれ球をイングスが押し込む。ウェストハムが先制したかに思われたが、これはオフサイドによりノーゴールとなった。
安堵したのも束の間、リヴァプールにピンチが訪れる。21分、左CKのこぼれ球をエドソン・アルバレスが押し込もうとするも、ここはブラッドリーがブロック。さらにこぼれ球を遠藤がクリアしようとするが、これがクアンサーに当たってゴールに入ってしまい、オウンゴールでウェストハムが先制する。
不運な形で先制を許したリヴァプールだが、すぐに反撃。25分、左サイドを抜けたガクポの折り返しを、ファーサイドのキエーザがボレーで叩きつける。これをゴール前のジョタが頭で合わせて押し込み、リヴァプールがあっさりと同点に追いついた。
1-1のまま迎えた後半、攻勢に出るリヴァプールは49分、C・ジョーンズの股抜きパスに呼応したジョタがエリア内左からダイレクトでゴール右へと流し込み、リヴァプールが逆転に成功する。
59分、ジョタとキエーザに代えてサラーとマクアリスターを投入し、C・ジョーンズがポジションを1列前へ。ウェストハムもソーチェク、イングスに代えてパケタとアントニオを投入し勝負に出る。
迎えた74分、サラーのパスに抜け出したブラッドリーがエリア内右から折り返すと、ニアサイドに走り込んだマクアリスターが合わせるもGKファビアンスキがブロック。このこぼれ球をサラーが左足で豪快に押し込み、リヴァプールが3-1とリードを広げた。
さらに76分、カウンターからドリブルで持ち上がったサラーをファールで止めたアルバレスが2枚目のイエローカードで退場。2点を追いかけるウェストハムは10人での戦いを余儀なくされた。
数的優位を得たリヴァプールは余裕をもって試合を進められるようになり、79分にはマクアリスターの強烈なシュートがウェストハムゴールを襲うもGKファビアンスキがわずかに触って左のポストを叩いた。
82分、ツィミカスと遠藤に代えてモートンとロバートソンを投入したリヴァプールは、数的優位を生かして次々にウェストハムゴールへと襲い掛かる。90分には左サイドからカットインしたガクポが強烈なシュートをゴール左へと突き刺し、スコアは4-1に。さらにアディショナルタイムにも左からガクポがカットインして右足を振り抜くと、DFに当たってコースの変わったシュートがゴール右へと決まり、5-1と一気にリードが広がった。
守備でも10人のウェストハム相手に反撃を許さなかったリヴァプールが、ホームで逆転勝ちを収めて4回戦へと駒を進めた。
■試合結果
リヴァプール 5-1 ウェストハム
■得点者
リヴァプール:ジョタ(25分、49分)、サラー(74分)、ガクポ(90分、90+3分)
ウェストハム:OG(21分)




