日本代表としてアジアカップに合流するリヴァプールMF遠藤航が、思いを口にしている。
昨年12月4日に行われたプレミアリーグ第14節フラム戦で、途中出場からプレミアリーグ初ゴールを決めて以降、チーム唯一全試合でのスタメン出場が続いていた遠藤。今月4日にはファンが選ぶリヴァプールの12月度月間MVPに選出&フラム戦のゴールがリーグ月間最優秀ゴール候補にノミネートされるなど、新天地で目覚しい活躍を遂げている。
このような状況下で、遠藤は14日に開幕戦を控えるアジアカップに参加するためリヴァプールから一旦離脱することに。『The Athletic』の取材に答えた日本代表キャプテンは好調な中でのアジア杯参加に複雑な胸中を明かした。
「もちろん、僕はここに残りたい。でも、代表選手としてプレーすることも、キャプテンである僕にとっては重要なことなんだ」
「アジアカップでいい結果を出したいけど、そのためにはカタールにもっと長くいなければならない」
決勝に進んだ場合、遠藤は最長で2月10日まで日本代表としてプレーすることに。また、リヴァプールのエースであるモハメド・サラーもアフリカネイションズカップに参加していることから、チームが受ける影響は小さくない。
「でも、今はマッカ(アレクシス・マクアリスター)がケガから復帰しているから、僕とモー(サラー)がいなくてもリヴァプールはうまくやれると確信しているよ」
夏にシュトゥットガルトから移籍してきた遠藤は当初適応に苦しみ、相手選手と容易に入れ替わったり、タイミングの遅れたタックルでファウルを取られるなど、批判も少なくなかった。それでも、12月からは好プレーを連発。日本代表やシュトゥットガルトで見せていたパフォーマンスを披露して価値を証明。ここ8試合ではチーム唯一の先発出場を飾り、ユルゲン・クロップ監督の信頼もガッチリ掴み取っている。
「ここに来た理由を示す必要があったし、前よりもいいプレーができていると思う。首位に立っているし、自分の仕事はできたと思っているよ」
「僕にとって一番重要なのは、プレーのリズムなんだ。今はペースに慣れ、戦いを楽しんでいる。自信も大きい。監督は僕を信頼してくれている。他の選手たちも僕のことをよく理解してくれているね」
「人生で最もタフなクリスマスと新年だったけれど、僕はサッカーが大好きなんだ」

