wataru-endo(C)Getty Images

古巣シント=トロイデンの元コーチが遠藤航の逸話を語る「脱出ゲームで…」「最大の能力はバランスをもたらすこと」

リヴァプールで活躍する遠藤航について、シント=トロイデンの元アシスタントコーチがイギリス『スカイスポーツ』で語った。

昨夏にシュトゥットガルトからリヴァプールに加入した遠藤だが、移籍当初は思うように出番を得られず。それでも、シーズンが進むにつれてユルゲン・クロップ監督の信頼を勝ち取り、昨年12月から定位置をつかむと、以降中盤のキーマンとしてプレミアリーグ優勝争いを演じ、カラバオカップ制覇を成し遂げたチームの躍進を支えている。

一時は“パニックバイ”と揶揄されるも、着実に実績を残す遠藤の活躍を受け、プレミアリーグの公式ウェブサイトや各主要メディアも特集を組むなど、イギリスでの注目は高まっている。そんな中、『スカイスポーツ』は同選手が浦和レッズから初めてヨーロッパにやって来た2018年に加入したシント=トロイデンの元アシスタントコーチだったイサメ・シャライ氏にインタビューを行い、その中で同氏は現在リヴァプールの主力となり、日本代表で主将を務める遠藤について語った。

以下に続く

シャライ氏は、シント=トロイデンに加入した当時の遠藤について「彼は本当にシャイで、彼の英語は良くはなかったから、とても苦労していた。彼に画像を見せたり、私たちが期待していることを彼に示すたくさんの場面があった」と振り返った。

その後、遠藤はピッチ上ではなく、チームの絆を深める取り組みとして行った“脱出ゲーム”の中で、真の実力を発揮したようだ。

「選手たちはいくつかのコードを見つけないといけなかった。私たちにはいくつかのカメラがあったから、選手たちがこのゲームの中でどうやっているかを確認することができた。その中で、私たちはエンドウが彼自身でたくさんのコードを見つける場面を目撃した。彼はピッチ上でとても賢い。しかし、ピッチの外でもとても賢い男だ。これは彼の評価をとても高めたものだった」

また、クロップ監督から「マシーン」と称賛されたり、ドミニク・ソボスライは以前にブンデスリーガでの遠藤との対戦について「彼を抜いたと思っても、再び姿を現すような感じ」と表現したりと、遠藤の守備力の高さは目を引くものがある。これを受け、シャライ氏はシント=トロイデン時代から持っていた同選手の特徴についても語った。

「彼の最大のクオリティはチームにバランスをもたらすこと。試合をとてもしっかりと読める男で、チームがボールを失ったときに常に何をしなければならないかについて考えている。彼は1タッチや2タッチでプレーすることを好むから、試合を複雑にしたりはしない。しかし、彼のテクニックは良く、彼は精神面でとても強い選手だ。彼は誰もが必要としている選手だ」

さらに、シャライ氏は「おそらく、彼がヘディングで得点できることや良いミドルシュートを持っていることをイングランドではまだ目にしていないと思う」と遠藤がまだまだ活躍できることを信じているようだ。

広告