プレミアリーグ公式HPは、リヴァプールでインパクトを残す遠藤航を特集した。
今年夏の移籍市場で、シュトゥットガルトからリヴァプールに加入した遠藤。序盤こそ適応に苦しんだものの、現在チーム唯一となる公式戦7試合連続の先発出場を果たすなどユルゲン・クロップ監督の信頼を勝ち取ることに成功。ここまでプレミアリーグ首位を走るチームの中で、公式戦23試合で2ゴール1アシストを記録している。
現地メディアでも多くの称賛を浴びる日本代表MFだが、プレミアリーグ公式も特集を組んだ。1月1日のニューカッスル戦を前、「エンドウはいかにしてリヴァプール中盤の根幹となったのか」と題し、ここまでの活躍を分析した。
「エンドウはリヴァプール中盤の基盤であり、信頼できる選手であることを証明するためのチャンスを活かしてきた。この30歳は直近のプレミアリーグ5試合で先発し、負傷離脱中のアレクシス・マクアリスターのポジションで好印象を残している。整理されたポジション、積極的なタックル、ボールの有無にかかわらずピッチ上を縦横無尽に動き回るほど十分な機動性を持ち、ニューカッスル戦も重要な役割を担うことになる」
■チーム内での役割とは?
そして、遠藤の役割を複数の観点から分析。まず、攻撃面が評価される右サイドバックのトレント・アレクサンダー=アーノルドとの関係性について言及した。
「トレント・アレクサンダー=アーノルドのパスレンジは、リヴァプールの攻撃面においてさらに重要なものになっている。彼の正確なロングパスやスルーパスがなければ、これほど多くのチャンスを作れてはいない。レッズがポゼッションするとき、彼はこれからもインサイドに入り続けることになる」
「エンドウは、アレクサンダー=アーノルドが空けたスペースをうまくカバーしている。中盤の他2選手は高いポジションを取るが、エンドウがどれだけ素早くシフトし、右サイドの守備面でのカバーを行っているかは注目に値する。経験あるパフォーマーとして、彼の察知能力やゲームインテリジェンスは素晴らしい」
次に注目されたのがトランジションでの役割。1-1のドローで終わったアーセナル戦での遠藤のプレーを紹介した。
「エンドウの最大の働きは、ルーズボールを拾い、効率的にポゼッションをやり直すことにある。これが中盤底で行われている一方で、彼は必要になったときにより能動的に動くこともできる。アーセナル戦では、リヴァプールのチャンスにつながった2度のターンオーバーを彼が生み出した」
「日本人選手は危険を認識し、その後素早いスプリントで左サイドへ向かい、フィルジル・ファン・ダイクが前方に出る中、自陣からボールを運んでいたブカヨ・サカへ素晴らしいタックルを行った。エンドウのタックルから、ルイス・ディアスがボールを手にしてシュートまで持ち込んでいる。リヴァプールが最高のプレッシングを行った後半、素晴らしい立ち上がり中でも、エンドウはアーセナルの選手と交戦するために常に10ヤード高い位置でのプレーを好んでいた」
「ボールを持ち過ぎていたマルティン・ウーデゴールにタイミング良くタックルを仕掛け、そのルーズボールはチームメイトに渡り、最終的にモハメド・サラーのシュートで終わったターンオーバーになった。仮にニューカッスルの選手が素早くパス回しをしなければ、エンドウが彼らのポゼッションを終わらせ、ボールを奪うだろう。そうできるほど十分にキレている」



