リヴァプールのOBジェイミー・キャラガー氏が、古巣の現状を嘆いている。
2015年に就任したユルゲン・クロップ監督の下、チャンピオンズリーグ制覇にプレミアリーグ初優勝、国内カップ戦2冠達成と数々のタイトルを手にしてきたリヴァプール。しかし今季は負傷者続出などに悩まされ、4日のチェルシー戦もスコアレスドローに。勝ち点43でプレミアリーグでは8位、さらにすべてのカップ戦で敗退するなど、厳しいシーズンとなっている。
そんな古巣の現状について、『スカイスポーツ』で解説を務めるキャラガー氏は「彼らはまだ(タイトルを獲得し続けていた)以前と同じようにプレーし、同じアイディアを持っている。だが、それを実行できない」と現状を嘆いた。
「(前節1-4で敗れた)マンチェスター・シティ戦を見ていると、3~4年前のリヴァプールのようにピッチ上でマンツーマンを仕掛け、勇敢に高い位置でプレーしていた。しかし、今のリヴァプールはあの時とは違うんだ」
「監督として自分のアイディアや原則を貫くのか、それとも選手の状態に合わせていくのかだ。クロップはもちろん偉大な監督だが、今夜(チェルシー戦)も3年前のようなプレーをして0-0に終わっている」
「クロップは今季様々なチャレンジを行っているが、完全に変わるつもりはない。基本的にマンツーマンを続けるのであれば、オープンな展開にし続けることでもある。だが、今はまだそれができない選手たちを起用して同じことをやろうとしているんだ」
「クロップのアイディアを実行するためにチームのエネルギーを取り戻す必要があるが、それが4~5年前からやっている選手なのか、新しい選手が必要なのか。移籍市場で積極的になること以外にないと思う」
今季終了後には、アレックス・オックスレイド=チェンバレンとナビ・ケイタがフリーで退団すると伝えられるリヴァプール。ジュード・ベリンガムやメイソン・マウントらとの接触が伝えられているが、今夏にチームを刷新することになるのだろうか。




