リヴァプールは1日、誤審騒動について怒りの声明を発表している。
30日にプレミアリーグ 第7節が開催され、リヴァプールとトッテナムが対戦。試合は後半アディショナルタイムの劇的な決勝点でトッテナムが今季リーグ戦無敗を継続、リヴァプールは7試合目で初黒星となっている。
この試合では、審判の判定がよりフォーカスされることに。リヴァプールは2人にレッドカードが提示され、特に、オフサイドの判定で取り消しとなった30分前後のルイス・ディアスのゴールに関しては誤審ではないかと現地メディアで物議を醸していた。
リヴァプールの指揮官ユルゲン・クロップ監督も、ディアスのゴールについて「あれはオフサイドじゃない。彼らはラインを引き間違えた」と指摘。すると、プレミアリーグやフットボールリーグなどの審判に関する独立組織『Professional Game Match Officials Limited (PGMOL)』は声明を発表。「明確かつ明白な事実誤認」と、この判定がゴールとなるべきだったことを認めて謝罪をする運びとなっていた。
この謝罪を受けて、リヴァプールは声明を通じ「リヴァプール・フットボール・クラブは、PGMOLが昨夜の失敗を告白したことを認める」と謝罪があったことを明らかに。「競技規則が正しく適用されなかったことは明らかであり、その結果、スポーツの完全性が損なわれた」との見解を示した。
「我々は、マッチオフィシャルがプレッシャーの中で働いていることを十分に受け入れているが、VARの存在と実施によって、こうしたプレッシャーは軽減されるはずであり、悪化するはずはない」
「したがって、正しい判定を下すのに十分な時間が与えられず、その後の介入がなかったことは不満足である」
怒りをあらわにしたリヴァプールとしては「このような失敗がすでに "重大な人為的ミス"に分類されていることも容認できない」とPGMOLのミスの理由に対しては納得がいっていない様子。「すべての結果は、レビューによってのみ、完全な透明性をもって確定されるべきである」という姿勢を主張した。
「これは、すべてのクラブに適用されるものであり、このような事態が二度と起こらないようにするためのプロセスの改善に学習が使われるため、今後の意思決定の信頼性のために不可欠である」
「その一方で、エスカレーションと解決の必要性が明らかであることから、我々は利用可能な選択肢の幅を探っていく」
・誤審はなぜ起きた?
『PGMOL』は声明内で「VARの介入によってゴールが与えられるべきであった」ものの「VARは介入しなかった」と説明。
『ESPN』の報道によると、VAR担当のダレン・イングランド審判が、ピッチ上で"ゴール"が成立していると誤って認識したことが原因だという。実際には、ピッチ上では"オフサイド"と判定されていた。
ディアスのオンサイドは明らかだったために、VAR側は機会で線を引くことなく主審側に『ゴール成立』の「チェックコンプリート」を告げたとのこと。
しかし、"オフサイド"の判定をしていた主審と副審側は『オフサイドの判定が正しい』という意味で「チェックコンプリート」を受け取っていたようだ。
つまり、VARチームの勘違いと審判同士の連携不足によって、今回の誤審が発生したと指摘されている。
・『PGMOL』による誤審の声明全文
「PGMOLは、トッテナム・ホットスパー対リバプールの前半戦で重大な人為的ミスが発生したことを認める」
「ルイス・ディアスによるゴールは、フィールド上のマッチオフィシャルチームによってオフサイドで認められなかった。これは明確かつ明白な事実誤認であり、VARの介入によってゴールが与えられるべきであった」
「しかし、VARは介入しなかった」
「PGMOLは、このミスに至った状況について全面的な検証を行う」
「この試合の終了後、直ちにリヴァプールに連絡を取り、ミスを認める予定である」


