Leeds United v Liverpool - Premier LeagueGetty Images Sport

「リヴァプール幹部は監督を支持しなくてはならない。だが…」衝撃発言のサラーに著名記者が持論

リヴァプールFWモハメド・サラーについて、イギリスの著名記者ヘンリー・ウィンター氏が持論を展開した。

昨季プレミアリーグで29ゴール18アシストと圧倒的な活躍を残して優勝に貢献したサラー。今年4月には2年間の新契約を結んで新シーズンに臨んだが、ここまでリーグ戦13試合で4ゴールにとどまっている。現地メディアや識者の間ではパフォーマンスの低下が何度も指摘されており、直近3試合連続でベンチスタートとなっていた。

すると6日のリーズ戦(3-3)後、33歳のエジプト代表FWは記者団に対して現状への不満を告白。「本当にがっかり。ベンチに座っている理由がわからない」と語ると、アルネ・スロット監督についても「突然、全く関係がなくなってしまった」と関係の悪化を明かした。さらに「誰かが僕をクラブに望んでいないような気がする」とし、1月の退団まで示唆している。

リヴァプールのエースの告白は大きな衝撃を与えているが、ウィンター氏が自身のSNSで持論を展開した。

「『Mo Salah will never walk alone』。9年間で420試合に出場して250ゴール113アシスト、2度のプレミアリーグとチャンピオンズリーグを含む8つのタイトルを獲得した実績は、リヴァプールファンから深く敬愛されている。数え切れないほどの忘れられない思い出、歴史に残る数々の名場面。ピッチ内外でクラブを象徴する素晴らしいプレーを、リヴァプールファンは心から称賛している」

「サラーがリヴァプールを退団するという避けられない運命(彼の意思ではないが)に対する最初の反応は、悲しみだった。いずれは移籍するか移籍させられるか決まっていたが、悲しいのはその退団の仕方だ」

「監督、そしてリヴァプール幹部との確執、これほどの憎しみが渦巻く状況を見るのは実に悲しい。これほど特別な選手・人間、リヴァプール史上最高の選手の1人には、特別な別れがふさわしい。アンフィールドが1つになり、レジェンドを惜しむ。それはおそらく1月になるだろう」

そのうえでウィンター氏は、リヴァプールのスタンスはスロット監督を支持すると予想しつつ、サラーが退団に向かうと予想している。

「昨夜の発言、心の底からであり、傷ついた発言をした後では、サラーがチームに残るとは考えにくい。リヴァプール幹部たちがアルネ・スロットを支持しなければ、混乱はさらに広がる。リヴァプール幹部たちがパフォーマンスに基づく先発メンバーの原則を支持しなくては、ポジションが希薄になってしまう。サラーの発言で間違っているのは、先発を続ける権利を勝ち取ったという点だ。スポーツはそう簡単にはいかない」

最後にウィンター氏は、「サラーはポジション争いの面で特別扱いを受けるに値していないが、リヴァプールがどう扱うかという点においては特別扱いに値する。偉大な選手であり、世界的にも大きな存在だ。もし彼がチームを去るのであれば、決して孤独ではないことを誇りとするクラブのために成し遂げてきたことに対して、ふさわしいリスペクトを受けて去ってほしい」と綴った。

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