現地時間11日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)はラウンド16のセカンドレグが行われ、遠藤航の所属するリヴァプールはホームのアンフィールドにPSGを迎えた。
ファーストレグでは終始劣勢に立たされながらも、守護神アリソンの好守で耐えしのぎ、終盤のワンチャンスを生かして敵地で先勝したリヴァプール。アドバンテージをもって迎えたアンフィールドでは、ファーストレグと打って変わって立ち上がりからリヴァプールの攻勢が続く展開に。
リヴァプールの勢いに押し込まれる立ち上がりとなったPSGだが、最初のチャンスをモノにする。12分、前線で受けたデンベレが右サイドに展開。抜け出したハキミがゴール前に折り返すと、走り込んだデンベレの手前でコナテがスライディングでブロックする。しかし、このボールにはGKアリソンも反応しており、こぼれたボールをデンベレが押し込んでPSGが先制。2試合合計1-1と振り出しに戻した。
トータルスコアで追いついたPSGは17分にも、クヴァラツヘリアのスルーパスに抜け出したバルコラが決定機を迎えるも、シュートは飛び出したGKアリソンがコースを消してブロックした。
その後もボールを保持するリヴァプールに対し、PSGもカウンターからチャンスを窺う緊張感のある拮抗した展開のまま前半終了。すると後半、枠内シュートわずか1本に終わったリヴァプールが立ち上がりから牙を剥く。
53分、ソボスライの抜け出しから、アレクサンダー=アーノルドの強烈なシュートはGKドンナルンマがはじき、こぼれ球をアレクサンダー=アーノルド自ら拾って押し込む。これが右のポストに当たってエリア内左にこぼれると、再び反応したアレクサンダー=アーノルドが折り返し、最後はソボスライが押し込んでネットを揺らす。しかし、これは起点となったソボスライのオフサイドによりノーゴールとなった。
67分、PSGはバルコラに代えてドゥエを投入。リヴァプールも73分、ジョタと負傷したアレクサンダー=アーノルドに代わってヌニェスとクアンサーを投入する。
79分には左サイドからのロバートソンのFKをファーポストのクアンサーが頭で合わせる。しかし、これは左のポストを直撃し、アンフィールドが大きなため息に包まれた。
リヴァプールが攻勢を強める中、PSGも87分にクヴァラツヘリアが得意の角度から狙うも、エリア内左からのシュートは枠を捉えきれず。アディショナルタイムの5分間でも決勝ゴールは生まれず、勝負は延長戦へ。
延長戦では、マクアリスターに代えてカーティス・ジョーンズを投入したリヴァプールに対し、PSGはファビアン・ルイスとマルキーニョスに代えてベラルドとザイール=エメリを投入。92分には左クロスをベラウドが頭で合わせると、ゴール左へとわずかに外れた。94分にもゴール前でハキミのポストを受けたドゥエが左のポストをかすめるシュートを放つなど、PSGのチャンスが続く。
101分、リヴァプールがL・ディアスに代えてガクポを投入すると、PSGもクヴァラツヘリアに代えてイ・ガンインを投入し勝負に出る。延長後半にはソボスライに代えてエリオットを投入したリヴァプールだが、110分にコナテが足を痛めてピッチを後にすると、代わりに遠藤が入ってファン・ダイクとセンターバックを組んだ。
結局、120分でも決着はつかず、勝負はPK戦へ。PK戦では、先攻のPSGが4人成功させたのに対し、後攻のリヴァプールは2人目のヌニェスと3人目のC・ジョーンズが失敗。4-1でPK戦を制したPSGが、リーグフェーズ首位通過のリヴァプールを破りベスト8へと駒を進めた。
■試合結果
リヴァプール 0-1 PSG
(2試合合計1-1、PK4-1でPSGがベスト8へ)
■得点者
PSG:デンベレ(12分)




