リヴァプールの新監督候補について、有力メディア『The Athletic』が新たに伝えている。
今季限りでユルゲン・クロップ監督が退団することになったリヴァプール。次期監督には大きな注目が集まっており、チームOBにしてレヴァークーゼンを躍進に導くシャビ・アロンソ監督が最有力候補だと広く伝えられていたが、同指揮官は29日に来シーズンもレヴァークーゼンで指揮を執ることを明言している。
そのため別の候補の検討が必要となるリヴァプールだが、『The Athletic』は以前から噂になっていたロベルト・デ・ゼルビ(ブライトン)、エディ・ハウ(ニューカッスル)、フランク・エズ(RCランス)、さらにアンジェ・ポステコグルー(トッテナム)やトーマス・トゥヘル(バイエルン)が最終候補リストに残る可能性は低いと指摘。その上で、リヴァプールが今季残すデータとの類似点を比較しながら複数の候補を選出した。
最初の候補として紹介されたのは、スポルティングCPを率いるルベン・アモリム監督。守田英正らを指導しチームを今季ポルトガルリーグ首位に導いている39歳だが、選手やスタッフのマネジメントスキルは高く評価されているようだ。そして夏に有効となる1000万ユーロ(約16億円)の契約解除条項も存在している模様。しかし、同じく指揮官を探すバルセロナも関心を持っているという。
2人目は、現在ドイツ代表を率いるユリアン・ナーゲルスマン監督。クロップ監督ほどのマン・マネジメントは期待できないかもしれないが、その戦術的思考や多彩さ、柔軟性はリヴァプールのデータモデルにも適合する可能性が高いとのこと。しかしドイツ代表としてEURO2024を戦うことになるため、仮に招聘するとしても7月上旬まで指導ができないことも懸念されているようだ。
さらに、レッドブルグループのモデルを踏襲してシュトゥットガルトをチャンピオンズリーグ出場権争いに導くセバスティアン・ヘーネス監督も候補であり、現行契約が2025年までであることから安価で引き抜きが可能な模様。そして、リヴァプールと近いスタイルを持つフェイエノールトのアルネ・スロット監督、リールで魅力的なサッカーを展開するパウロ・フォンセカ監督も候補となっていると伝えられている。
なおリヴァプールは、「新監督探しに全力を尽くす考えだが、候補者を急いで確定させるつもりはない」とのこと。今後の動向に注目だ。



