リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は、カタール・ワールドカップのスケジュールに苦言を呈した。
11月20日に開幕を迎えるカタール・ワールドカップ。中東の気候の影響で従来のヨーロッパシーズン終了後の夏季開催ではなく、シーズン中の冬季開催に変更される同大会に対しては、日程以外にもさまざまな面へ批判的な声が上がっている。
すでにポール・ポグバやヌゴロ・カンテ、ティモ・ヴェルナー、中山雄太などが直前の負傷でワールドカップへの道が絶たれている。これを受け、シーズン中であるにもかかわらず、負傷を避けるために選手や指揮官にプレッシャーが掛かっているかと4日のプレスカンファレンスで問われたクロップ監督は自身の考えを口にした。
「このトピックは嫌いだ。元々、これらの問題はかなり明白だったし、大会の3週間や4週間前になるまで誰も言及してこなかった。そして今、突然にして選手がケガを負い、君たちは“彼がワールドカップでプレーできなくなった、ワオ!”と言っている」
「選手がシーズン終盤に負傷してワールドカップに出られなくなる状況は真新しいことではない。長いシーズンの後、世界中のどこでも起こっている。しかし、中断前最後の試合の僅か1週間後にワールドカップがスタートする。今まで以上に大きなリスクがある。クレイジーだ」
「我々のことや我々がどのように対処しているかについて気にしている人間は1人もいない。私はどうすればいいんだ?サウサンプトン戦やダービー前に選手たちに“プレーしたいか?”とでも聞けばいいのか?今、このようなことが起きているし、我々はこれとともに歩んでいかなければいけない。そして、選手たちが負傷してプレーできなくなれば最悪だ。しかし、我々にどうしろと言うんだ?」

