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サラーのPKで追いついたリヴァプール、10人のチェルシーを崩しきれず…連勝同士の大一番はドロー決着

現地時間28日、イングランド・プレミアリーグは第3節が行われ、南野拓実の所属するリヴァプールはホームのアンフィールドに欧州王者チェルシーを迎えた。

開幕2連勝同士による大一番。ともに2試合で5得点、失点0と好調なスタートを切っており、3試合目にしてどちらに初めての土がつくのか、注目のビッグマッチとなった。

サラー、マネ、フィルミーノを揃って先発させたリヴァプールは、チアゴ、ケイタ、オックスレイド=チェンバレンをベンチに差し置いてエリオットが先発し、南野やジョタもベンチからのスタートとなった。

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一方のチェルシーはジョルジーニョとカンテがコンビを組み、コヴァチッチがベンチスタート。前線には前節、移籍後初出場で初ゴールを挙げたルカクが陣取り、ファン・ダイクとの激しいマッチアップが予想された。

立ち上がりからチャンスを迎えたのはリヴァプール。10分、カウンターからアレクサンダー=アーノルドのロングパスを、ゴール前に走り込んだヘンダーソンがダイレクトで合わせる。しかし、この決定機は左足で上手く合わせることができず、ゴール右へと外してしまう。

試合が動いたのは22分、リース・ジェームスの左CKをニアサイドのハヴァーツがバックヘッドで逸らすようにして合わせると、これがGKアリソンの頭上を越えてゴール右へと吸い込まれ、チェルシーが均衡を破った。

1点を追いかける格好となったリヴァプールが前掛かりになって攻める一方、チェルシーはカンテのフィルターが効いており、中盤の底で奪ってから効率よくカウンターを仕掛けて行く。

リヴァプールは43分、フィルミーノに代えてジョタを投入。すると前半終了間際、ロバートソンの左CKをニアサイドのマネが頭で合わせるが、ここはGKメンディがはじき、こぼれ球をマティプが押し込むもクロスバーを叩く。さらにこのこぼれ球をマネが押し込むも、ゴールラインぎりぎりでリース・ジェームスが体を張って防ぎ、辛うじてクリアする。

チェルシーがピンチをしのいだかに思われたが、リヴァプールはR・ジェームスのハンドをアピール。するとVARの結果、R・ジェームスが手でゴールを防いだとしてレッドカードが提示され、リヴァプールにPKが与えられた。このPKをサラーが沈め、アンフィールドのサポーターが一気に沸き立つ。

同点に追いつかれ、数的不利の状況で後半を迎えたチェルシーはカンテとハヴァーツを下げてチアゴ・シウヴァとコヴァチッチを投入。4-4で守り、1トップのルカクを残してカウンターを狙う。

リヴァプールはチェルシーの4-4のブロックをいかにして崩すか。チェルシーは全員が引いた状態からどうカウンターを仕掛けるかが勝敗のカギを握る後半。圧倒的にボールを保持するリヴァプールは51分、サラーの右クロスをジョタが頭で合わせるもゴール上へ。58分にはヘンダーソンが際どいミドルシュートを放つもわずかにゴール右へと外れる。

防戦の続くチェルシーも64分、カウンターから右クロスをマルコス・アロンソが頭で落とし、ゴール前のルカクがボレーで捉える。これはDFにブロックされたが、チェルシーとしては手数をかけずにシュートまで持ち込む、狙い通りの攻撃だった。

逆転したいリヴァプールは74分、ヘンダーソンを下げてチアゴを投入。しかし依然としてチェルシーゴール前は非常に堅固なブロックが築かれ、決定機を作り出すことができない。

逆にチェルシーは84分、ルカクのポストプレーからコヴァチッチが抜け出し、エリア内左から右足でシュート。これはGKアリソンに阻まれるが、久々にシュートまで持っていった場面だった。

86分にロバートソンを下げてツィミカスを投入したリヴァプールだが、守りに徹したチェルシーの守備は堅く、アディショナルタイムの3分間でも決勝ゴールは生まれず。10人のチェルシーがリヴァプールの猛攻をしのぎ切り、勝ち点1を分け合う結果に終わった。

■試合結果
リヴァプール 1-1 チェルシー

■得点者
リヴァプール:サラー(45+5分PK)
チェルシー:ハヴァーツ(22分)

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