liverpool fan championsleague final(C)Getty Images

誘導うまくいかないまま催涙スプレーの被害に…KO前の大混乱をリヴァプールが非難「正式に調査を要求する」

チャンピオンズリーグ(CL)決勝でのリヴァプールファンに対する対応が、大きな物議を醸している。

28日に行われたリヴァプールとレアル・マドリーによるCL決勝戦。スタッド・ド・フランスで行われた一戦は、59分のヴィニシウス・ジュニオールの得点が決勝点となり、レアル・マドリーが1-0で優勝を飾った。

レアル・マドリーの史上最多14度目の欧州制覇で幕を閉じたこの試合だが、キックオフ時間が36分間遅れることとなった。『UEFA』は当初、スタジアム内でリヴァプールファンの入場が遅延したことが理由と説明し、試合後には声明で「偽のチケットを購入したファンがゲートに殺到したため」と発表している。

しかし、今回の『UEFA』の対応やフランス当局の行動は大きな物議を醸している。イギリス『ガーディアン』によると、キックオフ予定時刻(現地時間21時)から30分ほど過ぎた中、施錠されたゲートの前に集められてチケットを提示するリヴァプールファンに対し、機動隊が何度も催涙スプレーを噴射している映像がSNSを中心に拡散されているという。

リヴァプールは公式声明で「非常に失望している。サポーターは今夜目の当たりしたようなことを経験する必要はない。正式に、これらの受け入れがたい問題の原因について調査を要求する」と発表。『UEFA』やフランス当局の対応に抗議している。

また『ガーディアン』は、キックオフから2時間半前の時点ですでに問題があったと指摘。駅からスタジアム南西方面に進んだリヴァプールファンは、2台の警察のバンによって封鎖された一角へと移動させられ、スタジアムのコンコースに続くスロープへと誘導されたという。そこで荷物とチケットの検査が行われたようだ。

しかしファンの殺到で危険な状況に陥り、最初のチェックは免除され、コンコースを囲むフェンスまでファンは移動を許されることになった模様。チケットを持っていないとされるファン数人がフェンスに登り警備員をかわそうとする場面もあったようだが、大半は混乱したセキュリティチェック列に留まったままだったようだ。そしてどこに移動すればいいかはっきりしないまま、催涙スプレーを浴びせられたという。混乱はキックオフ後も続いており、ハーフタイム中には再び催涙スプレーが使用され、警察がスタジアムを封鎖したとも伝えられている。

試合に訪れた元イングランド代表ゲイリー・リネカー氏も「これほどお粗末なイベントもないだろう。全くもってみっともないし、危険だ」と非難するなど、物議を醸す今回の対応。『AP通信』のスティーブ・ダグラス氏は、催涙スプレーがまかれた際に撮影した映像を『UEFA』スタッフに消去するよう求められたとも明かしているが、正式な調査の結果が待たれる状況となっている。

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