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アーセナル、“鬼門”攻略ならず…リヴァプールがサラーPK失敗も0-2から追いつきドロー

現地時間9日、イングランド・プレミアリーグは第30節に行われ、冨安健洋の所属するアーセナルは敵地アンフィールドでリヴァプールと対戦した。

リヴァプールのみならず、イングランドサッカー界の痛ましい記憶として忘れてはならない「ヒルズボロの悲劇」を追悼し、黙祷で幕を開けた大一番。ここ数年の立ち位置とは全く逆の状況で迎えた一戦だが、首位に立つアーセナルはアンフィールドを苦手としており、最後に勝利したのは2012年の9月。実に10年近く勝利していないことになる。

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まさにアーセナルにとっては“鬼門”での一戦となるが、冨安は負傷によりメンバー外。攻撃陣はトロサールがベンチスタートでジェズス、サカ、マルティネッリの組み合わせとなったが、試合は開始早々に動く。

8分、サカがウーデゴールとのワンツーを試みるが、ウーデゴールからのリターンパスはカットされる。しかしこのこぼれ球を上手く拾ったマルティネッリがそのままゴール前まで持ち込んでゴール左へと流し込み、アーセナルがあっさりと先制点を奪った。

早くも先制を許したリヴァプールは、サラー、ガクポ、ジョタを前線に並べ、ヌニェス、フィルミーノがベンチスタート。20分にはファビーニョのスルーパスに抜け出したロバートソンがエリア内左で決定機を得るも、左足でのシュートはゴール右へと外してしまう。

すると今度はアーセナルに決定機。28分、ジャカの縦パスに左サイドを抜けたマルティネッリが右足でクロスを入れると、ゴール前のジェズスが頭で叩きつけ、アーセナルが2-0とリードを広げた。

2点を追う格好となったリヴァプールは33分、ショートカウンターからサラーが抜け出すが、ここはGKラムズデールが上手くコースを消してゴール右左へと外れる。それでも42分、エリア内左でクロスオーバーしたロバートソンの折り返しをゴール前のヘンダーソンがダイレクトで合わせると、これがファーポストへの絶妙なパスとなり、サラーが押し込んでリヴァプールが1点を返す。

後半、1点を追うリヴァプールが立ち上がりから仕掛けると、52分にはCKのこぼれ球を拾ったジョタをホールディングが倒してしまいリヴァプールにPKが与えられる。蹴るのはもちろん、エースのサラー。しかし、幾度となくチームを救ってきた左足から放たれたシュートはゴール左へと外れ、同点に追いつく絶好機を逸してしまう。サラーはこれで前回に続き2回連続のPK失敗となった。

57分にも左クロスのこぼれ球をエリア内右でサラーが拾うが、左足でのシュートはGKラムズデールの守備範囲。60分にはカーティス・ジョーンズとジョタを下げてチアゴとヌニェスを、78分にはファビーニョを下げてフィルミーノを投入しゴールを狙いに行く。

守勢の続くアーセナルは80分、ジェズスとウーデゴールを下げてトロサールとキヴィオルを投入。しかし直後にはサラーのスルーパスに抜け出したヌニェスが決定機を得るが、ここはGKラムズデールが1対1をセーブする。

逃げ切りたいアーセナルだが、87分にペナルティーエリア右でボールを受けたアレクサンダー=アーノルドが股抜きでDFをかわしクロスを上げると、ファーサイドのフィルミーノが頭で合わせてリヴァプールが同点に追いつく。

まさに“鬼門”アンフィールド。アディショナルタイムの6分間でもよりゴールに近づいたのはホームチームで、サラーが得意の角度から狙ったシュートはGKラムズデールがわずかに触ってゴール左へと外れる。

終盤はリヴァプールの攻勢が目立ったものの、アーセナルは守護神ラムズデールの好守もあり決勝点は与えず。2点差を追いついたリヴァプールがドローに持ち込み、アーセナルは10シーズンぶりの鬼門攻略とはならなかった。

■試合結果

リヴァプール 2-2 アーセナル

■試合結果

リヴァプール:サラー(42分)、フィルミーノ(87分)

アーセナル:マルティネッリ(8分)、ジェズス(28分)

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