messi-barcelona5(C)Getty Images

メッシが明かすバルセロナ退団の心境「悲しい、本当に悲しい。こんなことになるなんて思っていなかった」

バルセロナ退団が決定したFWリオネル・メッシが8日、カンプ・ノウで公式会見を行った。

下部組織時代からバルセロナ一筋で、プロデビューから17年間を捧げたメッシ。クラブ歴代最多出場(775)や最多ゴール(670)、最多タイトル獲得(35)など偉大な記録を残してきたが、5日に退団が決定。バルセロナ側は、ラ・リーガの定めるサラリーキャップをクリアできなかったことが原因であると発表している。

登壇直後から涙を流していたメッシは、冒頭でバルセロナやすべての人への感謝を語った。喋り終えた後、参加者の拍手に包まれながら号泣。そして記者からの質問に応じている。

最初に「バルセロナでの最高の瞬間は?」と問われたメッシは、「たった一つの瞬間を切り取るのは難しい。本当に長い間にここにいたし、様々なことを経験してきた。おそらく、デビューした瞬間がすべてなんだと思う。僕の夢が現実になった瞬間なんだから。その後にやって来たことは、とても美しかった」と、2004年に17歳でデビューした瞬間が特別だったと明かした。

また退団の経緯については、「(会長ジョアン)ラポルタがもう言ったはずだ。すべて準備はできていた。でも、ラ・リーガの件(サラリーキャップ)があって、そうできなかったんだ。すべて合意に至っていたんだけど……」とし、以下のように続けた。

「僕からはできる限りのことをした。クラブは、ラ・リーガの件があって実現がかなわないと言った。自分がここで続けない理由について、色々な噂を耳にすることになった。去年は残りたくなかったけど、今年はそうしたかったんだよ」

そして今の心境について、涙ながらに語っている。

「今、僕の頭の中には多くのことが浮かんでいる。自分がこの場所から、このクラブから去ることが現実になるなんて、今日まで実感が湧かなかった。自分の人生が完全に変わってしまうなんて。17年前にトップチームでデビューして、今、再びゼロからスタートすることになる。僕の家族にとっても難しい道になる。家族がこの町にどういった感情を抱いているかは分かっているから。でも、僕たちは受け入れなくてはならない。受け入れて、再び一歩を踏み出さなければならないんだ」

「(今が最も辛い瞬間?)間違いなく、ね。これまでも難しい瞬間、辛い敗戦などあったけど、今起きていることは二度と繰り返されることがない。これがこのクラブでの最後の瞬間で、今からまた違う物語が始まる。最も難しい瞬間の一つだ」

「悲しい、本当に悲しい。愛しているクラブから出ていかなくてはならないんだから。こんなことになるなんて思っていなかった。僕はいつだって、本当のことを言うように努めてきた。去年は退団を望んでしまったけど、今年は違ったんだ。だからこそ、悲しいんだよ」

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