マルセイユのロベルト・デ・ゼルピ監督が、ポール・ポグバを1月の移籍市場で獲得しなかった理由を説明した。『レキップ』が伝えた。
現在31歳のポグバは、ユヴェントス在籍時の2023年8月に試合後の薬物検査で筋力増強などの作用があるテストステロン値の上昇が確認され、イタリア反ドーピング機構(NADO)から暫定的な資格停止処分を科されることに。2024年2月にイタリア反ドーピング裁決機関(TNA)から4年間の出場停止処分を科されていたが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したことを受け、CASは昨年10月、ポグバのドーピング剤の「誤摂取」を認めて同選手の処分を軽減し、出場停止処分は18カ月に短縮され、2025年3月からの試合出場が可能となっていた。
3月から出場可能という状況もあり、マルセイユがポグバに関心を強めていると伝えられていた。しかし今回、デ・ゼルビ監督はポグバの獲得の可能性を否定。才能こそ認めながらも、チームの「バランスを崩す」ことはできないと主張した。
「ドレッシングルームのバランスは、誰にも変えることはできない。私が監督である限り、誰も私のドレッシングルームのバランスを崩すことはできない。それが問題ではなかった。ポグバは非常に素晴らしい選手だが、彼がプレーできるようになった時に、どのような役割で、どのポジションで起用できるのか、理解する必要があった」
「チャンピオン経験者が多ければ多いほど私は嬉しいが、それが理由ではなかった。総合的な評価であり、おそらく状況は変わるかもしれないが、現時点では複数の要因からこの決断を下したんだ」


