モナコに所属する日本代表FW南野拓実を、「苦難のデビューシーズンから復活したモナコでのキャリア」と題して海外メディア『Get French Football News』が称賛した。
昨年の6月にリヴァプールからモナコへと移籍した南野は、移籍初年度となった昨シーズン、新天地でなかなか結果を出せない時期が続いた。結果としても、全てのコンペティションを合わせて25試合に出場して1ゴール、4アシストを記録。期待されたほどの結果を残すことができなかった。
ただ、今季はここまでリーグ戦16試合に出場して5得点、4アシストを記録。昨季のゴール数をすでに越え、アシスト数でも昨季と並ぶほどのパフォーマンスを残している。
この状況について『Get French Football News』は「忍耐が美徳であることを証明している」と伝え、「モナコはこの夏で見切りをつけ、移籍を決断すべきだという意見も強かった。だが、クラブ内部では、南野は2年目のシーズンで立ち直るという見方が強かった。当時、その楽観論は比較的根拠のないものに思えたが、やがてそれは根拠のあるものであることが証明された」と南野の復活を称賛。また、南野の復活を助けた要因としてザルツブルク時代の恩師であるアドルフ・ヒュッター監督の就任をポイントにあげた。
「ヒュッターの就任が南野のチームへの溶け込みを助けた。チームメイトから思うようなサービスを受けられなければ、すぐにそれを口にする。南野の上達の大きな要因であるこのプレーの向上は、時間を要したとはいえ、今では完全に融合しているように見える」
最近は序盤戦のような活躍こそ見られないものの、「アレクサンドル・ゴロビンとともにモナコの創造性の支柱となっている」と表現。最後に「南野は今、日本代表で再びその地位を確立し、キャリアに再び火をつけた。モナコの忍耐と楽観が実を結んだのだ」と記し、クラブの南野への信頼を評価している。


