MFホセ・ルイス・モラレスが、レバンテのサポーターに別れを告げた。
ラ・リーガの遅咲きのワールドクラスとして知られるモラレスは今季、主将を務めるレバンテで2部降格の憂き目を見た。それでも、冬の市場で移籍の噂が流れるとクラブエンブレムにキスする写真を公開したり、降格が決定する前に2部でプレーする意思を示したりと、そのあふれるレバンテ愛からサポーターは残留を信じていた。
だがモラレスは今季限りで切れるレバンテとの契約延長交渉で首を横に振った。レバンテの象徴は同じくバレンシア州に本拠を構えるビジャレアルで、ラ・リーガ1部での挑戦を続けることを決意している。
レバンテサポーターの中にはモラレスを裏切り者と捉える人たちも少なくない。そうした状況で選手本人は、ビデオメッセージでもって彼らに別れを告げている。
「クラブは来季も僕をここに残そうと彼らにできる最大限のことをしてくれた。だけど、これまでも言ってきた通り、僕がレバンテで続けるかどうかの動機は金じゃないんだ。今回だってそうはならなかった」
「クラブ退団という決断に失望している人たちがいることも知っている。過去の残留したいという発言は、レバンティニスタ(レバンテファン)として心から口にした言葉であり、本当にそう感じていたんだ。……皆に謝りたいし、苦しんだり泣いたりしたことを含めて、これまで僕がしてきたことからどうか分かってほしい」
モラレスはレバンテで253試合に出場してクラブ歴代最多となる63得点を記録。その猫背気味の独特なフォームで繰り出される緩急に富んだドリブルは、世界屈指の突破力やキープ力を誇る。




