Michael-Skibbe(C)Masahiro Ura

ルヴァン杯初制覇に導いたスキッベ監督「やっと広島がタイトルを持ち帰る」前日に急逝の工藤壮人さんへ「彼は広島の家族」

JリーグYBCルヴァンカップ決勝戦のセレッソ大阪vsサンフレッチェ広島が22日に国立競技場で開催され、2-1で勝利した広島が初優勝を果たした。試合後、広島のミヒャエル・スキッベ監督が会見で喜びのコメントを残した。

2017年以来2度目の優勝を見据えるC大阪と、念願の初優勝がかかる広島が相まみえた。試合はゴールレスで迎えた53分、広島DF佐々木翔がGKにバックパスするもこれがずれると、狙っていた加藤陸次樹がボールを奪取。そのままGKをかわしてシュートを流し込み、C大阪に先制点をもたらす。78分にはマテイ・ヨニッチがベン・カリファの頬に拳を当てたことで一発退場となると、後半アディショナルタイムに広島が相手のハンドで獲得したPKをピエロス・ソティリウが決めて同点に。さらに広島はアディショナルタイム11分、CKから足で合わせたソティリウが劇的な決勝弾をマークし、念願の初優勝を決めた。

広島をルヴァンカップ初制覇に導いたスキッベ監督は試合後、「セレッソ大阪は再び自分たちを苦しめるようなパフォーマンスを見せたと思います。前半は特に苦しかったです。勝負の世界では残念な事だと思いますが、C大阪も勝利に値したと思います」と相手も称えつつ、自チームに最大限の称賛の言葉を残した。

「自分たちはアンラッキーなゴールを許してしまいましたが、そこから時間が経つにつれて、良いパフォーマンスができたと感じています。その後の展開が勝利を引き付けた要因だと思っています。チームの成功のために、選手たちは自分たちの限界を越えるプレーを見せてくれたと思います。やっと、サンフレッチェ広島がカップを持って帰ることができました。とても嬉しく思います」

広島にとっては前日、OBの工藤壮人さんが息を引き取るという悲しい一報が入った後の試合で、ベンチにも故人のユニフォームを掲げて共に戦った。スキッベ監督は「非常に辛いことです。若くして亡くなってしまいました。工藤選手の家族の皆さんにお悔やみ申し上げます。広島にとって、彼は家族です。ここまで1年間働かせていただいていますが、彼らは工藤選手の家族のそばに常に傍にいてくれると確信しています」と死を悼んだ。

そして、16日の天皇杯決勝での敗戦から立ち直ったチームについて、スキッベ監督は「天皇杯から2日ほど引きずっていましたが、アスリートとして切り替え、しっかりとした準備ができました」と気持ちを切り替えた選手たちを再び褒め、「コーチ陣が素晴らしかったことに尽きます。本当に感謝したいです。ご褒美は自分自身にというよりも、広島が初めてルヴァンカップを獲得できたことがご褒美です。何よりも嬉しい」と喜びを嚙みしめていた。

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