現地時間21日、イングランド・FA杯は準々決勝が行われ、マンチェスター・ユナイテッドは敵地キング・パワー・スタジアムでレスター・シティと対戦した。
1981/82シーズン以来、およそ40年ぶりとなる準決勝進出を目指すレスターと、昨年準決勝で敗退しているユナイテッド。プレミアリーグでも勝ち点1差で2位と3位につけている両者の一戦は、立ち上がりから非常にインテンシティの高い攻防が繰り広げられた。
ミッドウィークのヨーロッパリーグで負傷したラッシュフォードを欠き、ブルーノ・フェルナンデス、ルーク・ショー、カバーニをベンチに置くユナイテッドはファン・デ・ベーク、マティッチ、テレスらが先発。しかし、日程的には有利なレスターが攻守の切り替えのスピードで上回り、ヴァーディのスピードを生かしてユナイテッドゴールへと迫る。
すると迎えた24分、ゴールキックからマグワイアのパスを受けたフレッジがGKに戻したパススピードが弱く、奪ったイヘアナチョがGKヘンダーソンをかわしてレスターが先制。ユナイテッドとしては不用意なミスから先制点を献上する形となってしまった。
追いかける展開となったユナイテッドはその後も出足が鋭いレスターに苦戦を強いられる。しかし、迎えた38分、ペナルティーエリア左でボールを受けたポグバがゴール前に折り返すと、ニアサイドのファン・デ・ベークがスルー。後ろから走り込んできたグリーンウッドがダイレクトで流し込み、ユナイテッドが同点に追いつく。
1-1のまま迎えた後半もコンディションの良さで上回るレスターがアグレッシブな守備と素早い攻守の切り替えでペースを握ると、52分には中盤でボールを受けたティーレマンスがイヘアナチョとのワンツーから中央突破を図り、ペナルティーエリア手前から右足を振り抜く。これがゴール左へと決まり、レスターが再び勝ち越しに成功する。
さらに59分には、中盤でボールを奪って素早いカウンターから抜け出したヴァーディがGKヘンダーソンとの1対1に持ち込む。しかし、シュートはゴール左へと外してしまう。これにはポストを蹴って悔しがった。
追いつきたいユナイテッドは64分、ポグバ、ファン・デ・ベーク、テレス、マティッチを下げてB・フェルナンデス、カバーニ、ショー、マクトミネイを投入。一気に4人を入れ替えて勝負に出る。
これで攻撃にリズムが生まれ、攻勢に出たユナイテッドだったが、次にゴールを奪ったのはまたしてもレスター。78分、左サイドからのオルブライトンのFKをファーサイドのイヘアナチョが頭で合わせ、レスターが3-1と突き放した。
攻撃的なカードを切った後ということもあり、ユナイテッドにとっては痛恨の失点。ディアロを投入して交代枠を使い切るが、レスターも83分にヴァーディを下げてチョウドゥリーを投入し逃げ切り態勢へと移行する。
攻撃陣を入れ替えたとはいえ、残り少ない時間で2点差はユナイテッドに重く圧し掛かる。アディショナルタイムの4分間でも守備に重きを置いたレスターからゴールを奪うことはできず、逃げ切ったレスターが実に39年ぶりとなる準決勝進出を決めた。
■試合結果
レスター 3-1 マンチェスター・U
■得点者
レスター・シティ:イヘアナチョ(24分、78分)、ティーレマンス(52分)
マンチェスター・U:グリーンウッド(38分)
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