Jens Lehmann Dennis AogoGetty/Goal

人種差別的な私的チャットで元独代表GKレーマン氏がヘルタ・ベルリン役員から解任

元アーセナルのイェンス・レーマン氏が人種差別騒動でヘルタ・ベルリンの役員職から解任された。

現役時代にアーセナルやドイツ代表の守護神として活躍したレーマン氏。現在は、ヘルタ・ベルリンの役員の1人として働く同氏だが、ドイツ『スカイ』で解説を務める元ドイツ代表DFデニス・アオゴ氏に『WhatsApp』を通じて人種に関する不適切なメッセージを送ったことが発覚した。

アオゴ氏は、チャンピオンズリーグ準決勝マンチェスター・シティ対パリ・サンジェルマンで解説を務めた4日に自身のソーシャルメディアを通じて、レーマン氏から『WhatsApp』で送られてきたメッセージのスクリーンショットを公開。その中で、元ドイツ代表GKは「デニスはお飾りの黒人なのか?」とメッセージを直接送ったようで、アオゴ氏はキャプションの中で「正気か?僕に送るべきメッセージではないだろうね」と綴っていた。

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レーマン氏のメッセージは、黒人やマイノリティを組織に含めたほうがイメージが良くなる、差別的であると非難されないための対策としてアオゴ氏が解説席に座ったことを揶揄するものであると考えられており、波紋を広げている。

これを受け、レーマン氏は自身の『Twitter』やドイツ『ビルト』のインタビューなどで「デニスとの会話の中でのことを謝罪する。元ドイツ代表として、彼はとても知識があり、大きな存在で、スカイに多くをもたらす」と謝罪に奔走した。

しかし翌5日、ヘルタ・ベルリンはレーマン氏との契約を解消することを発表。公式ウェブサイトの中で「私的なチャットの中で、イェンス・レーマンは元ドイツ代表選手に対して人種差別的な表現を使った。この結果、私たちのパートナーであるテナーホールディングは水曜日朝にヘルタBSCの執行役員としてのレーマンとの協力を終わりにすることを決めた」と発表した。

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