現地時間10日、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)は準々決勝ファーストレグが行われ、森下龍矢の所属するレギア・ワルシャワはホームにチェルシーを迎えた。
チェルシーはジョージ、アチームポンといった10代の若手を起用したほか、直近のブレントフォード戦で今季初めてベンチスタートとなったパーマーが先発。エンクンク、サンチョ、リース・ジェームズらは直近のリーグ戦に続き先発し、若手のヨルゲンセンがゴールマウスを守った。
立ち上がりから地力で上回るチェルシーが圧倒的にボールを保持して試合を進める中、1トップで先発した森下は辛抱強く前線から守備をしながら、カウンターのチャンスを窺う。
迎えた25分、カウンターからスルーパスを受けた森下がアダラビオヨと対峙し、エリア内左から右足でシュートを狙う。しかし、これはゴール右へと大きく外れた。
チェルシーのチャンスは34分、パーマーのシュートはブロックされるも、こぼれ球を拾ったデューズベリー=ホールがすかさず左足でシュート。しかし、ゴール左隅を捉えたシュートはGKトビアスが横っ飛びではじき出した。
ボールを保持しながらも、森下をトップに残して9人で守るレギアの5-4の守備ブロックに手を焼き、思うようにチャンスを作れなかったチェルシーは無得点のまま迎えた後半、パーマーとアダラビオヨに代えてマドゥエケとコルウィルを投入する。
すると49分、クリアボールをペナルティーエリア手前で拾ったR・ジェームズのシュートはGKトビアスにはじかれたものの、このこぼれ球に反応したジョージが流し込み、チェルシーが均衡を破った。
先制したチェルシーはさらに57分、サンチョが左サイドから入れたパスをゴール前で受けたマドゥエケが落ち着いたトラップから左足で沈め、2-0とリードを広げた。
2点を先行したチェルシーは直後、R・ジェームズに代えてククレジャを投入。70分にはエリア内でシュートを放ったデューズベリー=ホールが足を踏まれてPKを獲得するが、エンクンクがゴール左を狙ったPKはGKトビアスが横っ飛びではじき出した。
しかし、プレーはそのまま続き、左サイドから仕掛けたサンチョの折り返しをゴール前のマドゥエケが押し込み、チェルシーがPK失敗直後に決定的な3点目を奪った。
こうなると苦しいレギア。左サイドにポジションを移した森下にもなかなかボールが入らず、カウンターを仕掛ける機会も少ない。アディショナルタイムの3分間でも一矢報いるゴールは生まれず、チェルシーが敵地で3-0と完勝。レギアのECL4強進出は非常に厳しい状況となった。
■試合結果
レギア・ワルシャワ 0-3 チェルシー
■得点者
チェルシー:ジョージ(49分)、マドゥエケ(57分、74分)




