成績不振が続くラツィオでは、かつてないほどに指揮官と会長の関係が冷え切っているようだ。イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が伝えている。
開幕直後から連敗し、スタートダッシュに失敗したラツィオ。王者ナポリとの一戦や、第6節トリノ戦で勝利を収めたものの、セリエA7試合を終えて獲得ポイントはわずか「7」で16位に沈んでいる。
苦戦が続くラツィオだが、指揮官のマウリツィオ・サッリとクラウディオ・ロティート会長の間の「冷戦」が報じられている。『コリエレ・デロ・スポルト』によると、就任3年目を迎えたサッリはボーナス含めて年俸400万ユーロ(約6.3億円)で2025年6月末までの契約を結んでいるものの、会長との関係に亀裂が生じているようだ。
ラツィオ指揮官は、敗れたミラン戦(0-2)の記者会見において、成績不振の要因が補強にあることを示唆。「私が指定した選手はやってこなかった。私は選手Aを求めたが、与えられたのはXやYだった」と語り、本命候補でもプランBやプランCでもない代替案に妥協せざるを得なかったことを主張している。
同メディアの見解では、サッリは「経営陣と対立しても前進を続けるタイプで、決して自ら辞任するようなタイプでもない」模様。現時点でロティート会長も解任へと踏み切る様子はないが、「順位表やある種の批判に無関心でいることはできない」ため怒りを溜め込んでいるようだ。
そして、会長と監督の不和は7月からエスカレートし続けている模様。「信頼に対する裏切り」や「権力闘争」の可能性が指摘されている。ラツィオでは、長らく幹部を務めたイグリ・ターレ氏が今夏に退任。「サッリ自身は、ターレがいなくなったことで“ラツィオのファーガソン”になれると信じていた」という。一方でロティート会長は、自身のクラブ経営に絶対的な自信を持っており、「補強は私が選ぶ。サッリには、選手の名前ではなく、補強が必要なポジションを指定するように求めた」と発言したようだ。補強の決定権を巡り、どちらも譲らない姿勢を見せていることが、2人の対立を深めていると分析されている。


