ラツィオの指揮官マウリツィオ・サッリは6日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)フェイエノールト戦の前日会見において、現地記者からMF鎌田大地の起用について質問を受け、見解を示した。
鎌田は今夏、ラツィオにフリーで加入。開幕直後は中盤の右インサイドハーフでレギュラーの座をつかんだ。しかしチームの成績不振を受け、サッリは、フィジカルや闘志を持ち味とするマテオ・ゲンドゥージを重用。鎌田は右IHでの序列を落とし、左IHで不動のルイス・アルベルトのバックアッパーの位置づけとなっている。
しかしラツィオは、CLのグループEの第3節のフェイエノールトとの敵地での一戦で1-3と敗戦。しかし、過去にヨーロッパのカップ戦で14得点4アシストを記録するなど実績を残してきた鎌田の出番が訪れなかったことに、疑問の声も上がった。
直近のボローニャとのリーグ戦においても、得点力不足が露呈したラツィオ。CLの前日会見に出席したサッリに対し、『イル・メッサッジェーロ』のアルベルト・アッバーテ記者から、解決策として得点力のある鎌田やマティアス・ベシーノらを抜てきするべきではないかとの鋭い質問が飛んだ。
「サイドの選手たちは、どちらかというとボールを足元に持つ特徴を持っていて、エリア内のスペースを狙うということができていないのではないか。この点をどのように解決するべきか。私がこの話を提起したのは、何人かの選手について話をしたかったからだ。つまり、よりエリア内のスペースを狙える選手たちのことだ」
「スタッツを見る限り、例えばカマダはエリア内に侵入できる選手であり、ベシーノも同様だ。それから(チーロ)インモービレを加えた3人が唯一、縦への攻撃を狙う選手たちだ。(鎌田らを活かし)別の戦術を模索すべきではないのか? それとも昨シーズンのラツィオを再構築することに固執するのか?」
■鎌田起用論に対するサッリの反論
するとサッリは、即座に反論。鎌田を称える一方で、背番号10番を背負うスペイン人MFとの共存が困難であると改めて強調した。
「エリア内のスペースを狙えても0-2で負ければ困難になる。したがって我々はバランスに注意を払わなければならないんだ。これまでも常に言ってきたことだが、カマダは並外れた選手だ。しかしカマダとルイス・アルベルトが一緒にプレーすると、やや苦労することになる。2人をサポートする方法を見つけなければならない」
「すでに2人は、ベシーノをアンカーに置いた状態で一緒にプレーしているので、それは試してみても良い解決策かもしれない。ただ、ベシーノは典型的なアンカーとは異なる。良いフィジカルとまずまずのインテンシティはあるが、パス供給に関しては平凡だ。彼は素晴らしい縦パスを持っているわけではない。さまざまな状況を考慮するべきだが、マイナスになり得る要素も検討していくべきだ」
続いて『スポルティターリア』のフランチェスコ・トリンガーリ記者も鎌田の起用に関して質問。ルイス・アルベルトの状態次第で、日本代表MFに出番が巡ってくる可能性をたずねると、サッリが答えた。
「ルイス・アルベルトは元気なら出場する。カマダのことは、常に検討している。好きな選手だが、戦術および全体のバランスの理由により、彼により多くの出場機会を与えることが難しい。彼のことが嫌いなわけではない」




