ラツィオのマウリツィオ・サッリ監督は、ローマのジョゼ・モウリーニョ監督とのやり取りを明かしている。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えた。
12日に行われたセリエA第12節で、ローマとの今季最初のダービーへ挑んだラツィオ。ホーム扱いのスタディオ・オリンピコで熱戦を繰り広げたが、最後までネットを揺らせず。逆に失点も許さないまま、スコアレスドローで試合を終えた。
ダービーを引き分けたラツィオは、勝ち点を17で10位のままとなっている。試合後、サッリ監督は「チームは成長しているね。昨季のような固い守備を再発見できたし、メンタル面でも成長が見られると思う」とし、以下のように続けている。
「今日は特別な試合だった。イタリアで最も注目されるダービーであり、プレーするのはいつだって難しい。パフォーマンスには満足だよ。しかし、このピッチでプレーするのは厳しいね。この2チームのレベルに及んでいない」
なおサッリ監督は試合開始前、敵将モウリーニョと笑顔で抱擁する姿を見せていた。そして試合前のエピソードを明かした。
「試合前に偶然会ったんだ。その時に『言うまでもないけど、君は本当に鬱陶しい男だね』と声をかけた。そしたら『それに関して言えば、君もそうでしょ。でも、心の底ではお互いを愛し合っているだろう?』と答えたんだ。私はモウリーニョという人間が好きなんだ」
64歳と60歳の智将の間には、お互いにリスペクトあふれる関係性があるようだ。




