セリエAは1日に第27節が行われ、ラツィオとミランが対戦した。
直近のリーグ戦3試合で1勝2敗と苦しみ8位まで転落したラツィオと、公式戦3試合勝利なし(1分け2敗)と調子を落とすミラン。いち早く勝利を取り戻したいチーム同士が、スタディオ・オリンピコで激突した。ラツィオではルイス・アルベルトらが先発した中、鎌田大地は再びベンチスタートに。ミランでは、レオンやジルーらがスタメンに名を連ねた。
前半は中盤で激しい攻防が続くが、両チームなかなか決定機を作れない展開に。ミランがボールを保持しながら試合を進めていくものの、ファイナルサードでの精度を欠いて効果的にチャンスを作れず。前半はスコアレスで折り返す。
後半も互いにボックス内への侵入に苦労する中、ラツィオは57分にアクシデント。ゲンドゥージが競り合いの中で顔を抑えて倒れ、ボールを受けたペッレグリーニがプレーをストップするようにアピールする。しかし、主審は笛を吹かず。プリシッチにボールを奪われたペッレグリーニは手を使って相手を倒すと、2枚目のイエローカードで退場処分となった。数的不利に追い込まれる。
ラツィオは数的不利となった直後にルイス・アルベルトらを下げ、インモービレらを投入してなんとか状況の打開を図る。しかし苦しい戦いが続き、75分には決定的なシュートを許したが、GKプロヴェデルがスーパーセーブを見せる。その直後にカウンターからインモービレがこの日最大のチャンスを迎えたが、これは決めきることができなかった。
すると76分、ミランはレオンがネットを揺らしたものの、直前にオフサイドがあったとしてVARレビューの結果ゴールは無効となる。それでも88分、ミランがついに均衡を破る。左のレオンのクロスを受けたオカフォーがシュートを放つと、一度GKに弾かれたものの、こぼれ球をネットに突き刺した。途中出場のストライカーが結果を残し、アウェイチームが土壇場で前に出る。
ラツィオは終了間際にマルシッチ、ゲンドゥージと立て続けに退場処分に。スコアはこのまま動かず、ミランが1-0で勝ち切り、勝ち点を56まで伸ばした。一方のラツィオは直近4試合で3敗目。終了後には再び小競り合いになるなど、次戦チャンピオンズリーグのバイエルン戦へ弾みをつけることができなかった。




