2023-08-07-lazio-daichi-kamada-sarri(C)Getty images

鎌田大地ら今夏の補強を巡りラツィオに内紛か…伊紙「失うものが大きいのは会長や監督でなくラツィオ」

日本代表MF鎌田大地が所属するラツィオでは、クラウディオ・ロティート会長とマウリツィオ・サッリ監督の「冷戦」が深刻になっているという。イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が特集している。

同メディアの報道によると、今夏の補強がきっかけとなって会長と指揮官の対立が深まっているというラツィオ。サッリはセリエA準優勝の好成績で終えた昨シーズン終了後、「強い選手が必要だ」と語り、さらなるステップアップのためにトップチームの底上げを求めていた。

■補強を巡る会長と監督の認識の食い違い

サッリ監督は当初、アルカディウシュ・ミリク(ユヴェントスへ移籍)やドメニコ・ベラルディ、ピオトル・ジエリンスキ、アントニオ・サナブリアらの名前を挙げて獲得を要望していたという。しかしイグリ・ターレSD(スポーツディレクター)が退任し、マリアーノ・ファビアーニ新SDの就任が8月19日となったことも影響し、補強においてライバルらに大きな後れを取ったようだ。

イタリア北部アウロンツォで行われたプレシーズン合宿中、サッリ監督は「新選手を待ち続けた」ようだが、同期間中に加入したのはバレンティン・カステジャーノスただ一人。フランクフルトを退団してフリーとなっていた鎌田も、開幕戦が2週間後に迫った8月4日に入団している。

『コリエレ・デロ・スポルト』は、「すでに夏の間から会長と監督の危機がぼっ発していたが、共同声明を発表することで鎮静化を図った。しかし現在それを読み返すと、『補強方針において完全に一致』とは信じがたい内容であった」と指摘している。

そしてサッリ監督は「フランクフルトに所属していた(ジブリル)ソウの移籍話を破談にさせ、自身の希望とは異なる補強を待ち続けることになった」という。するとロティート会長は「マウ(リツィオ)があらゆる選手を拒否した」と流布し、「私はすでに1億ユーロ(約157億円)を投資して、フェラーリを作り上げた」などと語り、補強に関して可能な限りを尽くしていることを主張していたようだ。

今季はセリエA開幕から7試合で2勝1分け4敗と苦しみ、16位に低迷するラツィオ。第5節モンツァ戦(1-1)後にはロティート会長がロッカールームへと直行し、怒りをあらわにしたことが伝えられている。同メディアは「資金を投じ、乱費している時は裁く権利があるとの考えで、ロティートはサッリに対する批判の一手を打った」と指摘。カステジャーノスをモンツァ戦で起用しなかったことに不満を示したようだ。なお前節ミラン戦(0-2)では同選手がスタメン入りしたものの、結果にはつながっていない。

『コリエレ・デロ・スポルト』は、これらの衝突の結果としてミラン戦後にサッリ監督が補強に対する不満を語ったと分析。そして「こんな形で進んでいては、失うものが大きいのは当然、ロティートやサッリではない。ラツィオそのものだ」と結論付け、対立を続ける2人に厳しい見解を示している。

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