ラツィオのクラウディオ・ロティート会長が15日、イタリアサッカー連盟(FIGC)の会合に出席した際、『スカイスポーツ』など複数メディアのインタビューでチームについて語った。
昨シーズンは成績が低迷し、リーグ戦を7位で終えてチャンピオンズリーグ出場権を逃したラツィオ。指揮官のマウリツィオ・サッリやイゴール・トゥードルが相次いで電撃辞任したほか、今夏には鎌田大地やルイス・アルベルト、チーロ・インモービレら主力級の選手たちがチームを離れている。一方で新指揮官に就任したマルコ・バローニを含め、チームの再建プランには現地ファンの不満が募っている。
さらに、今夏の補強候補と伝えられた中でファンの期待も高かったFWメイソン・グリーンウッドはマルセイユ移籍が近づいているとも報じられており、ラツィオの方針には批判が集まっている。そんな状況の中で、会長は自身の強化方針に自信を見せた。
「バローニは素晴らしい監督だ。このチームはモチベーションがあって結束し、良いチームだ。グリーンウッドの獲得? ファンがお金を出してくれるのならね。ラツィオは6人の選手を獲得したが、他のチームは何をしたって言うんだ? 我々はユヴェントスよりも資金を投じたんだよ」
「ファンはビッグネームを求めている? ならば私は問いたい。昨シーズン、インモービレは良いパフォーマンスを見せたかね? 道中で止まってしまう車のようだったよ。我々には、走る車が必要だ。現在、カルチョの哲学は変わり、運動量と決意が求められるようになった。個々の選手について語るのは間違っている」
最後にロティート会長は、EURO2024(ユーロ2024)でスペインが優勝したことに言及。「現代では、若手に力を入れなければならない。スペインの優勝は、我々が正しい道にあることを指す。まさに我々が行っていることだからね。プロジェクトで機能する選手が必要だ」と持論を展開し、若返りの改革を進める自らの正当性を主張した。


