セリエAは8日に第8節が行われ、ラツィオはアタランタと対戦した。
昨季2位の躍進から一転、今季は開幕7試合で2勝1分け4敗、勝ち点7で16位と低迷するラツィオ。直近のチャンピオンズリーグの勝利(vsセルティック:2-1)で得た勢いをリーグ戦にも持ち込みたい中、近年ヨーロッパ大会の常連となった難敵アタランタをホームに迎えた。
ラツィオは過密日程の中で迎えた一戦で、セルティック戦で先発した鎌田大地をベンチスタートに。ゲンドゥージやカステジャーノスをスタメンで起用した。本拠地スタディオ・オリンピコの歓声を浴びる中、立ち上がりから積極的にボール保持を狙っていく。すると5分、ルイス・アルベルトのCKからオウンゴールで先制に成功。序盤に大きなリードを奪う。
勢いの止まらないラツィオは、12分に追加点。GKを出発点にデザインされたビルドアップから右サイドへ展開し、スペースに飛び出したフェリペ・アンデルソンのクロスを最後はカステジャーノスが仕上げた。理想的な形でロティート会長期待の新加入ストライカーが移籍後初ゴールを奪い、リードを広げていく。18分にもゲンドゥージのミドルがバーを叩くなどチャンスを量産し、相手を押し込んでいく。
しかし33分、アタランタも反撃。ルッジェーリが左サイドからクロスを入れると、エデルソンの強烈なヘッドがネットを揺らした。序盤はラツィオペースだったが、徐々にアタランタも流れを掴んで前半を折り返す。
後半立ち上がりはアタランタが決定機を作り、49分にはデ・ケテラーレが見事なターンから強烈なシュートを放つ。しかし、ラツィオGKプロヴェデルがファインセーブ。やや劣勢のラツィオは55分、ルイス・アルベルトとザッカーニを下げてベシーノとペドロを投入した。すると59分、そのペドロがロングカウンターからネットを揺らしたが、オフサイドの判定でノーゴールとなった。
アタランタの時間が続いていた中、63分にはついに同点弾。CKの流れから、最後はファーで待っていたコラシナツが頭で叩き込んでいる。アウェイチームが2点差を追いつき、試合を振り出しに戻す。
追いつかれたラツィオは失点直後、ゲンドゥージに代えて鎌田を投入。日本代表MFに中盤の活性化を託す。鎌田は74分、後ろから飛び出して頭で枠内シュート。76分にもペドロとの連携でボックス内への侵入を試みたが、DFのブロックに阻まれた。積極的にボールをもらおうと動くが、なかなかチームのテンポが上がらない時間が続く。
それでも83分、ラツィオが勝ち越しに成功する。右サイド深い位置からマルシッチがファーサイドを狙ったクロスを送ると、カステジャーノスが落とし、最後はベシーノが難しい体勢からダイレクトボレーで押し込んだ。その直後にサッリ監督が退席処分になったが、最後はアタランタの猛攻を全員で凌いで1点を守りきった。3-2で打ち合いを制している。
苦しい戦いが続いていたラツィオだが、これがセリエA今季3勝目に。勝ち点を10まで伸ばしている。一方のアタランタは、リーグ戦4試合ぶりの黒星となった。




