25日のラ・リーガ第3節、レアル・ソシエダは敵地エスタディオ・グラン・カナリアでのラス・パルマス戦をスコアレスドローで終えた。
久保が先制点を決めた開幕節ジローナ戦、久保が先制点をアシストした第2節セルタ戦をどちらも1-1で終え、いまだ白星のないソシエダ。今季初のアウェー戦の相手は、同様に2試合未勝利のラス・パルマスだ。アルグアシル監督はこの試合でも4-3-3のシステムを採用し、久保を右ウィングに据えている(新加入ザハリャンはベンチスタート)。
ソシエダは自分たちと同じポゼッションスタイルのチーム、ラス・パルマスを相手に苦戦。ペナルティーエリアに何度も近づかれ(イマノル監督は久保に対面する左サイドバック、セルジ・カルドナを追うように指示する)、サンドロ、ロイオディス(GKレミーロが弾いた後にバーに当たる)、ムニルらのチャンスを許してしまった。
防戦を強いられるソシエダは、ボールを持った際には攻撃のアイデア不足が目立ち、右サイドの久保にボールを預けて打開を任せる。日本代表MFはS・カルドナらラス・パルマスDF陣の徹底マークに遭い、効果的なプレーをなかなか見せることはできなかったが、それでもやはり“モノが違う”。
33分に右サイドでボールを受けた久保は、S・カルドナをかわしてからシュートを放ったが、これはわずかにクロスバーの上に外れた。また45分には中央付近でドリブルを仕掛けようとして、ユニフォームを引っ張ってきたS・カルドナに対するイエローカードを誘発している。前半はスコアレスのまま終了した。
イマノル監督はハーフタイム、カルロス・フェルナンデスとバレネチェアとの交代でオヤルサバルとサディクを投入。この交代策から攻勢を強めたソシエダは54分に立て続けにチャンスを得て、最後に久保がペナルティーエリア内でシュートを放ったものの、ボールは枠を捉えることができなかった。
ソシエダはさらに74分、久保のクロスに2列目から飛び出したスビメンディが頭で合わせるも、これはGKアルバロ・バジェスのファインセーブに遭う。その1分後、イマノル監督は久保とブライス・メンデスを下げてザハリャンとモモ・チョーを投入。久保はジローナ戦(74分)、セルタ戦(78分)と大体同じ時間にピッチから下がったが、最も存在感を放っている選手だけあってサポーターにとっては納得がいかないかもしれない。
ソシエダは83分、再びロイオディスのシュートを許したが、これもレミーロが弾いた後にバーに当たって失点を免れる。その一方で85分には、速攻からモモ・チョーがフィニッシュまで持ち込んだものの、こちらはA・バジェスにセーブされてゴールならず。結局、試合はスコアレスのまま終了のホイッスルが吹かれ、ソシエダは開幕からの3戦をすべてドローで終えている。
なお久保建英は、サポーターが投票するMVPにまたも輝いた。これで開幕から3試合連続だ。




