11日のラ・リーガ第18節、ヘタフェは敵地マルティネス・バレーロでのエルチェ戦を3-1で制した。MF久保建英は64分から出場を果たし、チームの2得点に絡む活躍を披露している。
本来は10日に開催される予定だったが、記録的な大雪の影響により1日遅れでキックオフとなったこの試合。ヘタフェはまだ練習に一度も参加していない久保より数日早くチームに加わったバルセロナのアレニャーを先発で起用し、システムを4-4-2から同選手をトップ下に配する4-2-3-1に変更している。
試合は開始早々にスコアが動く。3分、サイドを突破したリゴーニのクロスからラウール・グティがネットを揺らし、エルチェが先制した。面を食らうような失点を喫したヘタフェだが、落ち着いて相手陣地に攻め込んでいくと、39分に同点弾を獲得。右サイドのポルティージョがボールを折り返し、ククレジャが彼にしては珍しいヘディングシュートを突き刺している。
同点に追いついたヘタフェは前半アディショナルタイム3分、再度リゴーニのクロスから今度はペレ・ミジャのシュートを許してしまう。しかしながら、これはGKヤニェスがかつてのカシージャスを彷彿とさせる、ゴールの片端からもう片端へ一瞬間で移動する脅威の横っ飛びでセーブ。試合は同点のまま折り返しを迎える。
後半、エルチェは52分にアレニャーを倒したマルコーネが2回目の警告を受けて退場に。これで数的優位に立ったヘタフェは、ポゼッション率を高めて攻め込むものの、エルチェの堅守を崩すことができない時間が続いた。するとボルダラス監督は64分に1枚目の交代カードを切り、マクシモビッチを下げて久保を投入。背番号5の日本人は4-4-2の右サイドハーフを務めた。
ぶっつけ本番でヘタフェデビューを果たした久保だが、そんなことは関係がなかった。何となれば69分、ファーストプレーでヘタフェの勝ち越し弾を導いたのだ。ペナルティーエリア手前右でボールを保持した久保は、じりじりとエリア内に入り込んで左足を一閃。GKバディアは強烈な勢いのボールを前に弾くのが精一杯で、このこぼれ球をマタが押し込んだ。
いきなり活躍を見せた久保はその後も果敢な走り込み、ドリブルで躍動。76分にはククレジャのスルーパスからペナルティーエリア内に入り込んだが、シュートを打つ前にエルチェDFにボールを奪われてしまった。しかし、自身のゴールはなくとも貢献度は絶大だ。84分、右サイド深い位置でボールを保持した久保は、クロスを選択。これに頭で合わせようとしたアンヘルがベルドゥに倒されて、PKを導いた。ヘタフェはキッカーのアンヘルがこれを決め切り、リードを2点に広げている。
ヘタフェはこのリードを最後まで守り切り、4試合ぶりの勝利。順位を12位に上げた。久保は、やはり“持ってる”選手であることを証明している。
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