Toni Kroos Real Madrid 2022-23Getty

「サッカーへの情熱が失われている中、欧州スーパーリーグはチャンスだ」クロースが持論

レアル・マドリーMFトニ・クロースが、欧州スーパーリーグ構想について持論を展開した。

2019年にレアル・マドリーが率先するビッグクラブ団体が主導となり、12のビッグクラブが参加することで合意した欧州スーパーリーグ構想。しかし欧州サッカー連盟(UEFA)や各国サッカー連盟、さらにファンの強烈な反発に伴い、レアル・マドリー、バルセロナ、ユヴェントス以外のクラブが撤退。事実上この構想は頓挫していた。

しかし、現在も支持する3クラブとオーガナイザーである『A22スポーツ・マネージメント』は実現に向けて動いており、先日には同社のベルント・レイチャート氏がドイツ『Die Welt』で新たな構想に言及。60チーム~80チームが所属し、国内リーグを戦いながら1シーズン最低でも14試合を保証するという新フォーマットを示唆していた。

そんな中、クロースが自身のポッドキャスト『Einfach mal Luppen』で欧州スーパーリーグ構想について持論を展開。「いずれスーパーリーグは見ることになると思う」とし、その理由を語った。

「スーパーリーグの考え方は変化しており、耳を傾けるに値する。両方の視点から注意深く見てみれば、UEFAが決してファンにとってのサマリタン(善人)ではないこと、少なくとも2度目のスーパーリーグ構想では永久的な創設クラブが存在しないため、どんなチームも除外されることはないからだ。これはスポーツトーナメントであり、オープンな大会だ。UEFAではなくクラブが運営することになる。これらのクラブはUEFAが運営に必要ないと信じているからだ。少なくとも、1度はチャンスがあっていいと思う」

そして「僕らはUEFAの言い分ばかり聞いてきた」とし、UEFAネーションズリーグの創設に疑問を述べつつ、「スーパーリーグのような他の提案に耳を傾けるのは重要」と語った。

「フットボールへの情熱が失われていることはすでに話したけど、スーパーリーグにはその状況を覆すチャンスがあると信じている。僕らが見られる試合により多くの熱狂や情熱を感じられると思うんだ」

「ごまかさないでほしい。多くの人が『毎週レアル・マドリーとマンチェスター・シティの試合を見たい人なんているか?』と話すが、じゃあ(テニスの)ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルの対戦を何度も見て飽きたことはある? 僕はないね。それが僕の意見だ」

「ファンを惹きつけ、フットボールに取り戻すことができると思う。中立的なファンには全く違う熱狂をもたらせるかもしれない。こうしたビッグマッチはサポーターだけじゃなく、中立のファンも見るからね。フットボールへの関心が薄れつつあると感じる中で、(スーパーリーグは)真剣に取り組んでいけば関心を高めるきっかけになると思うんだ」

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