明治安田生命J1リーグは7日に第12節が行われ、ヴィッセル神戸と横浜FCが対戦した。
今季は開幕3連勝などリーグ戦で好調を維持し、ここまで勝ち点23で首位に立つ神戸。しかし、前節は名古屋グランパスとの上位対決で土壇場の失点でドローに終わり(2-2)、またこの試合の前日にその名古屋が勝利したことで同勝ち点に。引き離すためにも勝利が欲しいホームゲームで、最下位に沈む横浜FCと激突した。
立ち上がりはアウェイの横浜FCが積極的な姿勢を見せる中、神戸は10分にロングカウンターから最後は佐々木大樹がバー直撃のシュート。その後ホームチームが徐々に主導権を握り、34分にも左サイドの汰木康也のクロスに大迫勇也が折り返し、ビッグチャンスを作る。そんな中で38分、横浜FCは小川慶治朗が足を痛めて担架でピッチを後に。古巣対戦に燃えていたFWは無念の負傷交代となった。
すると44分に試合が動く。ボックス内に入ったクロスをGKブローダーセンが弾いたが、こぼれ球に大迫勇也が反応。GKブローダーセンが倒す形となり、神戸がPKを獲得する。これをエースが冷静に沈め、大きな先制点を奪った。大迫勇也にとっては、これが今季8点目となっている。前半は神戸が1点をリードして折り返す。
リードを持って後半に入った神戸は、52分に追加点。中盤でのパスカットから大迫勇也を起点に速攻を発動。左サイドでしかけた汰木康也のミドルはGKに弾かれたが、こぼれ球を拾った大迫勇也が流し込んだ。さらに勢いは止まらず、54分には3点目。DFのコントロールミスを見逃さなかった汰木康也がボールを奪い、最後は佐々木大樹が合わせた。神戸が一気に試合を決めにかかる。
3点をリードした神戸は64分、佐々木大樹に代えてイニエスタを投入。今季12分の出場にとどまっており、去就にも注目が集まる主将がピッチに立った。そのイニエスタは80分に際どいシュートを放っている。試合はこのまま終了し、神戸が3-0で快勝を収めた。
この結果、神戸は直近3試合負けなし(2勝1分け)。今季リーグ戦8勝目で勝ち点を26に伸ばし、首位をキープしている。一方で前節今季初勝利をつかんだ横浜FCだったが、8敗目で最下位のままとなった。
