明治安田J1リーグは15日に開幕節が行われ、ヴィッセル神戸と浦和レッズが対戦した。
昨季J1連覇&天皇杯優勝を達成した王者・神戸。前人未到の三連覇を目指す新シーズンの開幕戦では、昨季MVPの武藤嘉紀や大迫勇也、酒井高徳らが先発入りした。一方で昨季は13位と悔しいシーズンを過ごし、今季に向けて大型補強を敢行した浦和。目玉補強であるマテウス・サヴィオや金子拓郎、松本泰志ら新加入選手が続々とスタメンに名を連ねている。
立ち上がりから激しい攻防が続く一戦だが、最初の決定機は浦和。8分、マテウス・サヴィオが推進力あふれるドリブルからスルーパスを送ると、反応した松本泰志がフリーとなったが、シュートはポストに直撃した。浦和は16分にもマテウス・サヴィオの強烈なボレーシュートから立て続けにゴールに迫るなど、効率よくチャンスを作っていく。30分にもマテウス・サヴィオのFKからチアゴ・サンタナが頭で完璧に合わせたが、ここはGK前川黛也のスーパーセーブに阻まれている。期待の新加入アタッカーが何度も決定機を作る。
一方の神戸は相手陣内でプレーする時間も作っていくが、なかなかチャンスまで繋げられない。アディショナルタイムにもCKから危険なシーンを作られ、押されたまま前半をスコアレスで折り返す。
劣勢だった神戸は後半立ち上がり、大迫勇也が際どいヘッドを放つなど良い入りを見せる。しかし56分、酒井高徳が負傷でプレー続行不可能に。日高光揮との交代を余儀なくされた。さらに70分、途中出場で入ったばかりのジェアン・パトリッキも負傷してピッチを後にしている。一方の浦和は、ボール奪取から鋭い攻撃を見せるなど、60分前後から再びゴールに迫っていく。
すると81分、浦和がついにネットを揺らす。マテウス・サヴィオのCKから、ニアでマリウス・ホイブラーテンがフリックしたボールがバーに直撃。大混戦の中で松本泰志が押し込み、主審はラインを越えたとして一度ゴールと判断した。しかしVARオンフィールドレビューが行われた結果、ラインを超える前にハンドがあったとして得点が取り消しに。アウェイチームは先制の絶好機を逃した。
その後、神戸は90分にDFを振り払った大迫勇也がGKとの一対一を迎えるが、ここは飛び出したGK西川周作がファインセーブ。浦和もチアゴ・サンタナが決定機を作るも、DFのブロックに阻まれた。試合はこのまま終了し、神戸と浦和による開幕戦はスコアレスドローに終わっている。
