明治安田J1リーグは15日に第20節が行われ、ヴィッセル神戸と名古屋グランパスが対戦した。
前節勝利を取り戻して勝ち点30の8位となった王者・神戸と、直近6試合負けなし(3勝3分け)と調子を上げて14位まで浮上した名古屋。上位進出を目指す両チームがノエビアスタジアム神戸で激突した。
神戸は開始2分でパトリッキがスピードに乗った突破を図り、佐藤瑶大のイエローカードを誘発する。良い入りを見せたが、その後は両チームともにアグレッシブな守備を見せて中盤での攻防が続く。
それでも43分、神戸が先制に成功。井手口陽介が高い位置でボールを引っ掛けると、パスを受けたパトリッキがクロス。これを名古屋DF陣がクリアしきれず、当たったボールがネットに吸い込まれた。勢いは止まらず、前半アディショナルタイムにはCKから宮代大聖がねじ込んで追加点。一気に2点をリードして折り返す。
リードして後半に入った神戸は55分、佐々木大樹のシュートが枠のわずか左へ外れる。しかし名古屋は、その直後の57分に最前線まで走り込んだ原輝綺がシュートを流し込み、1点を返すことに成功する。
追いかける名古屋は、72分マテウス・カストロと徳元悠平を投入して勝負に出る。一方の神戸も同じタイミングで汰木康也とエリキを送り出し、攻撃陣に変化を加えた。
名古屋は84分、ボックス内に入れたボールからこぼれ球を稲垣祥がダイレクトで狙ったが、体を張った扇原貴宏に当たり、バーに直撃。終盤は猛攻を仕掛けたが、1点及ばず。神戸がリードを守りきり、2-1で勝利を飾った。
この結果、神戸はリーグ戦連勝を達成。勝ち点を33まで伸ばした。一方の名古屋は、7試合ぶりの黒星を喫している。
