明治安田J1リーグは2日に第5節の延期分が行われ、ヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島が対戦した。
直近3勝1分け負け無しと調子を上げて4位に浮上した神戸と、直近4試合は1勝(1分け2敗)とやや調子を落としながらも5位につける広島。昨季の王者と2位チームが、1ポイント差の状況で直接対決を迎えた。
立ち上がりから激しい攻防が続く中、広島は14分に中村草太がボックス内で決定機を迎えたが、シュートは枠の右へ外れる。その後も広島は際どいシーンを作って何度かゴールに迫り、28分にも加藤陸次樹が鋭いシュートを放っている。一方の神戸も25分過ぎからチャンスを作っていき、32分は宮代大聖が反転からシュートを放ったものの、GK大迫敬介のファインセーブに阻まれている。しかし前半にゴールは生まれず、スコアレスで折り返した。
後半も一進一退の攻防が続き、53分にはジャーメイン良のヘッドがバー直撃。一方の神戸も65分、左サイド高い位置でのボール奪取から、最後は井手口陽介のシュートがGK大迫敬介を襲った。
すると66分、神戸が均衡を破る。前線へのフィードをエリキが収めて前へ運ぶと、ボックス内への浮き球を佐々木大樹が収め、最後はエリキが押し込んだ。ホームチームが一歩前に出る。
追いかける展開になった広島は、その後前田直輝やジェルマン、木下康介など攻撃的な選手を次々に投入してゴールを目指すが、神戸の堅守をなかなか崩すまでには至らない。試合はこのまま終了。エリキのゴールを守りきった神戸は1-0で広島を撃破した。
この結果、神戸は直近5試合で4勝1分け負け無しに。勝ち点を40まで伸ばして3位に浮上、首位・鹿島アントラーズと2位・柏レイソルとの差を「1」にまで縮めている。
