明治安田生命J1リーグは16日に第4節が行われ、ノエビアスタジアム神戸ではヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島が対戦した。
昨季悲願のJ1初優勝を飾った神戸と、2シーズン連続3位と躍進した広島。今季も前節終了時点で4位(2勝1敗)、首位(2勝1分け)とリーグ戦を牽引していくであろう強豪同士が激突した。神戸では、大迫勇也や武藤嘉紀らが先発入り。一方の広島は、開幕から4試合連続で同じスタメンとなっている。
開始3分以内に両チームがシュートまでもちこむなど、序盤から激しい攻防に。広島は8分に右サイドを崩すと、弾かれたボールを拾った大橋祐紀が左足で鋭いシュート。16分にも塩谷司が強烈なミドルシュートを放った。アウェイチームは高い位置でのプレスからリズムを作り始め、相手ボックス付近でのプレー機会を増やしていく。
その後も広島は敵陣ボックス内で圧力を高めていくが、GK前川黛也に2度のチャンスを阻まれる。しかしスコアは動かないまま、前半はスコアレスで折り返した。
後半も随所で激しい攻防が見られるものの、両チームなかなか決定機まで持ち込めない時間が続く。それでも神戸は60分、DFラインの背後を取った大迫勇也のラストパスからボックス内の武藤嘉紀がこの日最大の決定機を迎えたが、GK大迫敬介のファインセーブに阻まれた。
その後、神戸はジェアン・パトリッキや初瀬亮を投入、広島はエゼキエウと越道草太を送り出し、さらに自らピッチに座り込んだソティリウと志知孝明を交代。両チームともに選手交代から状況の打開を目指す。80分、神戸はGK前川黛也のフィードからチャンスを作り、武藤嘉紀がシュートを放つもこれは枠外に。一方の広島も、志知孝明が81分に迎えたチャンスもゴールとはならなかった。
神戸は89分、浮き球パスからフリーとなった大迫勇也がボレーを狙うが、シュートはGK大迫敬介の正面に。終盤はホームチームが押し込む展開を作っていくが、決め手を欠いてネットを揺らすことはできず。試合はこのまま終了し、スコアレスドローに終わった。
この結果、神戸は今季開幕から2勝1分け1敗で勝ち点7に。一方の広島は2勝2分け無敗、勝ち点8となった。
