先日RB大宮アルディージャの視察のために来日したユルゲン・クロップ氏は、レッドブル・ジャパンのインタビューでクラブや日本について語った。
2008年~2015年まで指揮したドルトムントでブンデスリーガ連覇やDFBポカール優勝を達成、2015年~2024年から指揮を執ったリヴァプールではクラブ史上初のプレミアリーグ制覇やチャンピオンズリーグ優勝など、数々のタイトルを獲得したクロップ氏。そして2025年1月からはレッドブル・グループのグローバルフットボール責任者に就任し、15日に行われた明治安田J2リーグ開幕戦の大宮vsモンテディオ山形戦(2-1)を視察に訪れている。
そして開幕戦後、レッドブル・ジャパンのインタビューでクロップ氏は「今回の印象はとても良かったね。スタジアムの雰囲気は非常に良く、サポーターも情熱的だった。第一印象は最高だよ。RB大宮とはまだ始まったばかりだが、非常に楽しみだね。日本で様々な人に会い、現状の印象を持つことができた。このあとドイツへ戻り、何ができるのか考えていく予定だ」と好印象を受けたことを明かした。
また、2023-24シーズン限りで監督業を一度ストップし、レッドブルのグローバルフットボール責任者に就任したことについて改めて語っている。
「自分に変化を加えたかったんだ。監督の仕事は好きだったが、激烈な日々だった。その生活を約24年続けたあと、変化を加えたくなったんだよ。監督としての才能は自覚しているが、続けるには人生は短すぎると思っている。そして、自分にどんな選択肢があるのか見てみたかった」
「そんな時に、幸運なことにオリバー・ミンツラフ(CEO)から話が来た。レッドブルはグローバルサッカーに以前から取り組んでいたが、彼らはビジネス面ではなくサッカー面の人間を加えたがっていた。その話を聞いて、すぐに興味を持ったよ」
これまでの指導者キャリアの中で香川真司(ドルトムント)、南野拓実や遠藤航(共にリヴァプール)など、多くの日本人選手を指揮してきたクロップ氏。日本全体の印象について問われると、「東京の一部を見ただけで、東京も広いし、見てないに等しいよ」としつつ、以下のように続けている。
「とはいえ、素晴らしかったよ。日本を知らない人にひとつ言えるのは、食べ物が最高ということだね。100%、自分好みの味だ。日本食は前から食べていたが、日本で食べるのは初めてだった。完全に別物で、本当に素晴らしかったね」
「東京の活気もクレイジーだ。昨晩少し外出したが 雰囲気が気に入ったよ。街の楽しげなムードも良かったし、クールだった。自由時間は短かったが多少は観光できたし、第一印象はまさに最高だった」
「以前は知っている人から話を聞いて日本を想像するだけだった。シンジやタクミ、ワタルから聞いて良いイメージを持つだけだったんだ。そして今回初めて見て回ったが、素晴らしかったよ」
