リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が、遠藤航についてのコメントに対して釈明をしている。
現地時間27日にカラバオカップ3回戦が行われ、リヴァプールとレスターが対戦。遠藤はアンカーとして先発出場。初アシスト記録に初めてのフル出場を果たし、チームの逆転勝利(3-1)に貢献していた。
30日のプレミアリーグ 第7節 トッテナム戦を前にクロップ監督は記者会見に出席。遠藤について語ったことを地元紙『Liverpool Echo』や『THIS IS ANFIELD』などが報じている。
以前、クロップ監督はドミニク・ソボスライやアレクシス・マクアリスターとは違い、遠藤が適応に時間がかかっていたことについて、彼の「とても落ち着いていて、とても礼儀正しい」性格が「最初の2週間を代償にした」と指摘。この発言には、遠藤が4年に渡りプレーしたドイツからも批判を浴び、『SPORT1』はクロップの主張を "奇妙"と表現していた。
そして、クロップ監督はこの発言について「この "礼儀正しい"(という)言い方をしたことに、私はあまり満足していない」と表現が不足していたことを自ら釈明。「(英語が)母国語でない場合、8年目なんだからもっと上手に英語を話すべきだと思っても、生活が本当に難しくなることがあるんだ」と指揮官自身の英語の問題で誤解を招いたことを述べつつ、次のように発言の意図について補足する形で説明している。
「(恐れず)何かに没頭してすべてを手に入れる性格の人もいれば、(遠藤のように)入ってきて右往左往しながら『よし、まずは見てみよう』と考える人もいる。それはその人の性格を表しているんだ。でも、どちらの場合でも成功する可能性はある。物事を完了させるために必要な所要時間が(それぞれ)ただ違うだけだよ」
「今、ドム(ソボスライ)とマッカ(マクアリスター)という2人の新しい選手がいるね。彼らは(慎重というよりは)"ハロー、ここにいるよ"といった感じなんだ。後から来たライアン(フラーフェンベルフ)ももちろん、よくやっている」
「そして、4人目(遠藤)は(慎重に)『どうだろう』と(考えながら)言っている。我々が(慎重に考える遠藤に)これ以上時間を与えないとしたら、それはどんな世界なんだ?」
遠藤の「とても落ち着いていて、とても礼儀正しい」性格が決して悪いことではないこと、適応に時間がかかることに対して当初から理解を示していたことを指揮官は改めて強調。そして、遠藤のレスター戦のパフォーマンスには「彼は普段からあのようにトレーニングしているから、私は驚かなかったよ」とコメントし、逆転弾となったソボスライへのアシストを絶賛した。
「ドムは試合後に私に"彼(遠藤)が僕を見てくれることを望んでた"と言っていた」という裏話を明かしながら「あれは最高のパスだった」と話している。
「(レスター戦での彼のパフォーマンスに)驚きはしなかったよ。本当にいい感じだし、超期待できるよね」
「彼はトップ、トップガイだ。彼のクオリティを(リヴァプールで)初めて外の世界に見せることができて、本当に嬉しいよ」


