U-24日本代表MF相馬勇紀が、同じポジションの選手たちとの関係について語った。13日のオンライン取材に応じている。
東京五輪に向けて調整を続ける日本は、12日のキリンチャレンジカップ2021でU-24ホンジュラス代表と対戦。吉田麻也の先制点や堂安律の2得点により3-1で勝利した。
試合の中では一方的に攻め込む展開で前半を終えたのとは対照的に、2-0の状態で入った後半からは相手にボールを持たれる部分も。65分にはオウンゴールにより失点も喫した。
それでも、名古屋グランパスの一員としてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に参加したばかりだった相馬勇紀が80分から久保建英との交代で投入。左サイドのポジションに入ると、積極的な走り込みから85分に堂安の得点をアシストした。
合流から間もない中での起用となった相馬だが、自身の状態については「上手く休みも与えてもらって疲労も回復して戦えるなという感触」だとポジティブ。アシストの場面についても「僕を信じて良いところに走ってきてくれた」と堂安への感謝を伝える。
とはいえ、同じ左サイドのポジションの選手としては三好康児がホンジュラス戦でもスタートから幾度かチャンスを創出。ACLから帰国後の隔離措置の関係で出場がなかった三笘薫についても、選出時に森保一監督が名指しで「打開する力」への期待を口にしていた。
しかし、相馬の中では同じポジションの選手であっても、団結して戦うことの強みを強調している。
「チームとして仲が良くてリスペクトもあるので、相手によって誰のどういう特徴をぶつけていくかが大事かなと思います。プレーではライバルとして頑張りながら、自分が試合に出たらとにかく相手SBの体力を削ってバトンタッチしたり、逆に行き切っちゃったり、チームとしてやりたいと思います」
実際に、三笘とはそういった会話をする機会もあるようだ。
「同じポジションの選手だと僕と(三笘)薫とか、前から色々書かれているのは知っているんですけど(笑)。僕と薫で今どういう話をしているかというと、どっちが出てもタッグでやろうと。例えば僕が最初に出ることになったら、相手の選手が疲れ切るまで仕掛け続けるし、ヘロヘロになった時に代わろうとか、逆も同じです。そういった話を日頃からできているところはあるので、そういった個々の部分とチーム全体の雰囲気を両方作っていきたいと思っています」
さらには「色々な人の想いも背負わないといけない」と選出されたことの責任感も口にした相馬。個だけではなくチームとして、本大会で結果を残すための準備を着々と進めている。