明治安田J1リーグは21日に第21節が行われ、柏レイソルと京都サンガFCが対戦した。
前節終了時点で勝ち点37の2位・柏と、同34の3位・京都。首位・鹿島アントラーズが今節敗れた中で、上位を争う両チームが三協フロンテア柏スタジアムでの直接対決を迎えた。
開始30秒で原大智が際どいシュートを放つなど、京都は序盤から積極的に仕掛けていく。一方の柏も、6分に渡井理己が相手をかわして枠内シュート。8分に小屋松知哉が狙うなど、互いにチャンスを作った。その後は徐々に柏がボールを握り、京都は速攻でゴールを狙う構図がはっきりする。柏は16分、小泉佳穂が決定機を迎えると、その後も分厚い攻撃を仕掛けたが、GK太田岳志を中心とする京都の守備に阻まれている。
すると19分、柏が先制に成功した。ボックス左でパスを繋ぐと、小屋松知哉がドリブルでコースを作ってクロスを送り、最後は小泉佳穂が頭で押し込んだ。ホームチームが良い流れのままリードを奪う。しかし、京都もすぐさま反撃。24分には、福田心之助のクロスに飛び込んだ米本拓司がダイビングヘッドを叩き込んだ。前半から点を取り合う白熱したゲームとなる。
追いつかれた柏だったが、31分には勝ち越し。右サイドのチャンスからクロスは相手に当たったが、浮き上がったボールに反応した垣田裕暉がオーバーヘッドで押し込んだ。見事な一撃でホームチームが再び前に出る。前半は2-1で折り返した。
後半に入っても試合のテンションはまったく落ちず。53分、原大智のピンポイントクロスから飛び込んだ長沢駿がヘッドを叩き込んだ。京都がまたも同点に追いつき、試合はさらに白熱していく。
追いつかれた柏はその後もボールを握り、62分には久保藤次郎が決定機を迎えたが、GK太田岳志が至近距離のシュートをファインセーブ。さらに攻め続けた柏は、74分に三度勝ち越した。CKから、最後は原田亘が蹴り込んでいる。ホームチームがこの試合3度目のリードを奪っている。
またも勝ち越された京都は、82分に速攻から奥川雅也がボックス内で決定的なシュートを放ったが、GK小島亨介が指先で掻き出すスーパーセーブ。ビッグチャンスを活かせない。それでも84分、京都がまた追いついた。ボックス左手前から送ったボールを川崎颯太がねじ込んでいる。頼れるキャプテンの一撃で、アウェイチームが食らいつく。
両チーム最後まで勝利を目指して攻め続けたが、試合はこのまま終了。3-3で両チーム勝ち点1を分け合った。
